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特集 AFVモデル

  九五式軽戦車「ハ号」 ガールズ&パンツァー劇場版 知波単学園仕様 (ファインモールド 1/35)

  by 寿



 夏だ!夏休みだ!戦車だ!という訳でまたしても作ってしまいましたガルパン仕様。正直夏休みなんて無いけれど。盆休みどころかゴールデンウィークすらあり得ない勤め先だったりもするけれど!前回の継続高校仕様が去年の八月だったので丁度一年ぶりといったところです。いや~何だかこの調子だと来年の今頃も戦車作ってそうだよ。何か妙に楽しいしね。



 しかし何故にヒコーキモデラーを自称する者が夏に戦車なの?八月っつったら終戦の日にちなんでゼロ戦とかぢゃねーのとか言われそうだけれど、な~んでか知らないけれどわたしの中じゃ「夏=戦車」なんですわ。やっぱこれはアレですね。遙か遠い幼気な中高生だった頃、戦車ばーっかし作ってなかった夏休みでの刷り込みが未だに根深くワタクシめの魂の奥底に刻まれているんじゃないですかね。よくワカランけれど。



 窓全開にして扇風機ガンガン回して汗にまみれながら戦車作ってると正に「夏!」て感じですわ。塗装もあっという間に乾くしね。ただ瓶の中の塗料もあっという間に揮発して湯葉みたいな膜が張っちゃうのは困ったもんです。真夏は特にリターダーが必須だとしみじみ思う次第。 



 日本戦車はめんどくさい迷彩なんだけれどもその割にはサクッと出来ちゃった。嬉し限りです。ブツが小さかったからなのか大雑把な塗りでも許容してくれる戦車だからなのかイマイチ謎ですが早く出来るに越したことはないよね。



 まぁ戦車模型はウェザリング命的な部分があるからサラで作っちゃうと「手抜き」とか「未完成」とか言われちゃいそうだけれどもガルパン仕様って事でカンベンして下さい。コレはスケールモデルの形を借りたキャラクターモデルなのでありますですよ。ガンプラブームの端緒それをマジで作り始めたのもAFVモデラーだったって話だしねぇ。もしかすると戦車作ってる人たちはアニメへの許容度が大きいのかもしんない。(単純に水島監督がすげえってだけのような気もするけれど)



 ガルパンも最終章第三話が公開を終えて四話を待つばかりとなりました。また来年の五~六月くらいなのかなぁ。絶対触発されて何か作ってる気がする。次は何だろ。戦車のストックも再び地味に貯まり始めてるしね。

 作りたいヒコーキはまだまだしこたまあるけれど、たまにはこうして地べたを這いずり回る鉄の箱も悪くないなと蝉時雨を聞きながら真夏模型に勤しむ昨今なのであります。

製作の詳細

(写真1)ファインモールド謹製のボックスアート。こうして見ると正に「キャラクターモデル」って感じじゃね。

(写真2)取り敢えず箱組した後に黄帯下塗り用の白をぺたぺた。


(写真3) 黄色を黄色で塗っちゃったらちょびっと浮き過ぎでしょう。だもんでジンクロメイトに置き換えます。ベースが白だからこれくらいで丁度好いよ。

(写真4) :ジンクロもとーぜん筆塗りでぺたぺた。


(写真5) 迷彩のベース色はこの色で決定。便利な時代になったのう。ちなみにアニメの中の明度に近づけるべく薄い茶色と濃い茶色はそれぞれキットの指定色より一段階明るい物を撰んでおります。

(写真6) 陰になってる部分は黒でベタ塗り。どーせ見えないからこれで十分じゃ。


(写真7) 黄色と緑がそろってくると如何にも日本戦車って感じがしてくる。もっと単純な迷彩でも良かったんじゃないかと思わなくも無いけれど、まぁ現実がそうだったんでしょーがない。

(写真8) 濃い茶色も面相筆で塗ってまいりませう。背中の方から扇風機回してるもんだから乾くのが早いのなんの。穂先が見る見る固まってゆくし溶剤継ぎ足す回数もハンパありませんがな。写真には映ってないけれど別枠の皿に溶剤だけ入れて筆先を濡らしながら作業しております。


(写真9) 転輪も塗って貼っ着けてゴム部も塗って乾燥待ちです。Ⅳ号戦車に比べれば少ないけれどヒコーキの車輪よりずっと多い。この転輪のゴム部ってのはヒコーキのキャノピー枠塗りに通ずるよ。それぞれのジャンルにおける面倒くささトップランキングなんじゃないかしら。

(写真10) 緑はそのままじゃちょびっと暗めなので明るい緑を軽く上吹きして明度と彩度を上げときます。


(写真11) 塗り分けた後にそのままダイレクトアターック!はみ出しても気にしなーい。迷彩なんで丁度良いボケ足じゃ。黒塗って済ませたシャドー部分もちょびっとだけ吹いてぼかしとく。薄めに希釈して完全に塗りつぶさないのがミソ。

(写真12) エッチングも入っているからプライマーを吹いた後に下塗りの黒をぷー。


(写真13) アニメなんで黒い描線が入っているからスミ入れもラバーブラックにしたったろうという次第。これをやらかした途端「正にアニメ」って感じがするのが不思議。でも砂漠とか日差しのキョーレツな地域で撮った写真を見ると影の部分がホントに真っ黒で明るい部分とのコントラストがまるで切り絵細工のよう。だもんでコレはコレでアリかなと思わなくもないです。

(写真14) 溶剤ウォッシングは中々に危険な技ですのでワタクシめは主に溶剤浸した筆先でちまちま落としてゆくのが定常業務です。落としたい部分とそうでない部分とのコントロールがし易いしね。溶剤ドライブラシをすればボカしも出来ちゃうし。


(写真15) そんなこんなで小物パーツを付けたりデカール貼ったりトップコート吹いたりフィギュア乗せちゃったりしたら完成です。知波単学園の九五軽となれば福田ちゃん以外あり得ないのでとーぜん乗っていただきますよ、しっかりと。最終章第三話で他の搭乗員二名もしっかりスポットライト浴びちゃったどね。



(写真17) 九五式軽戦車の車長「福田はる」であります(第三話で初めてフルネームを知りました)。実はこの福田ちゃんだけ二年以上前に完成しておりまして今回初めてのお披露目となりました。前作のガルパン仕様のBT-42を作っていたときには既に脇で控えていた訳ですね。
 やっぱね、搭乗車と一緒に発表したいじゃないですか戦車とともに一心同体となって頑張って居るわけなんだし。とは言え長い間待機させてすまんかったのう。これでようやく肩の荷も一個下りたよ、うん。一個だけ。背負ってる物はまだまだしこたまあるでのう。
 で、件のBT-42の継続三人娘はってーと、あー、その、なんだ。よ、四話が発表されるまでにはなんとか・・・・・




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Vol.156  2021 August.     www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /
                    editor Hiromichi Taguchi 田口博通 /無断転載を禁ず/リンクフリー
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