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特集 AFVモデル

 ドイツ重戦車キングタイガー(アルデンヌ戦線) 
(タミヤ 1/35)

by 老人とプラモ

 第2次大戦のドイツ軍最後のVI号戦車です。この戦車には キングタイガー、ケーニヒスティガー、タイガーII など呼び名が幾つかあるようですが箱絵に従いキングタイガーとしておきます。小生、主にヒコーキモデラ―のつもりですが、時々、陸モノに手を出しています。キングタイガーには、車重分散のための幅広キャタピラに伴う大型フェンダーとかヘンシェル社製砲塔の造形に魅力を感じています。

   先ずは模型の完成祝いに箱絵と記念撮影の1枚。
(写真1)


   3色迷彩のパターンは箱絵に合わせようと思ったのですが、いつの間に微妙にずれてしまいました。そもそも5面の塗装パターン図は無いので細かいことに構い過ぎると製作不能です。ドイツ軍戦車の塗装で面白いのは その戦域が広いので色も柄も変化に富む事ですが1944年以降は戦線がドイツ本国に近づくにつれてどんどん緑色が増えてくることです。末期の3色迷彩+葉っぱパターン はまさにドイツの森の迷彩ではないでしょうか。
 組み立てについては製作記的に述べることはほとんどなく、部品の嵌合も良く、組み立て説明書の不明点も無くスラスラ出来上がります。ウェザリングは施していません。「アルデンヌ戦線」という派生製品の証としてバイクDKW NZ350に跨った伝令兵が付属しています。








 キングタイガーを作って改めて驚いたのはその主砲の長さです。71口径88m砲のおかげで模型用のショーケースの中で奥壁に押し当てないと扉が閉まりません。実際の行軍では 砲を傷つけないよう さぞ気を使ったことでしょう。


 写真1の箱絵では隠れてしまいましたが、被弾したM4が描かれています。戦記証言ではキングタイガーがM4の車列に遭遇して難なくM4を打ち抜いた、とあります。ここでタミヤのM4初期型に登場してもらって、キングタイガーとM4の大きさの違いを簡単に味わえるのもプラモならでは。


キングタイガー(約70t)の横ではM4(約30t)が軽戦車に見えてしまいます。M4の75mm砲も豆鉄砲のようです。キングタイガーは実戦では武勇伝もありますが、その重量ゆえに走行中のエンジンは ほとんど最大負荷。その結果、移動中の故障や軟弱地面での擱座などで もともと出陣数が少ないのに、戦場到着数はさらに少なく、大した戦果を挙げられずに終わったようです。


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Vol.156  2021 August.     www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /
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