Home  >T-55 (タミヤ 1/48)>特集 AFVモデル>2021年8月号

特集 AFVモデル

 T-55 (タミヤ 1/48)

by クラキン



 40歳過ぎてプラモデルに出戻ってから6台目の戦車製作で、今回もタミヤMMシリーズNo.98のT-55です。




【実車】
 言わずと知れた戦後ソ連の主力中戦車であり、冷戦時代の東側を代表する戦車です。
史上最も生産台数が多い戦車とも言われており、前身のT-54と合わせると10万輌を超えるそうです。
中東戦争、アフガン侵攻など、多くの紛争で使用されましたが、私にとっては68年のチェコ事件と89年の天安門事件(59式戦車)が鮮明に記憶に残っています。



【キット】
シャシーはノーマルなプラ製ですが、重量感を出すための金属のウェイトが付属しています。
この方法は賛否両論あるようですが、履帯の接地性が良くなるので私は賛成です。
1/48としては十分以上のディテールですが、パーツ精度、組み立て易さともに申し分なく、バリやヒケも皆無でパチピタの極地です。
鋳造砲塔のモールドも素晴らしいです。


【製作】
 5月号に掲載して頂いたT-34/85と同時並行で製作しましたので、全く同じ製作要領です。
組み立ては完全素組みで、一日で組み上がりました。
車体の塗装は影の部分にブラックでシャドウを入れた後、クレオスのソ連戦車用カラーモジュレーションセットの基本色に茶色を少し加えて吹き、それに白を加えて明るくした色でハイライトを吹きました。
68年のプラハ事件でプラハ市街に侵攻したソ連軍の白十字のマーキングにしたかったのですが、キットにはこのデカールが付いていないので、白十字は筆塗りし、数字はジャンクデカールから調達しました。



ウォッシングはクレオスウェザリングカラーで行いました。
初めて本格的なウェザリングにトライしたのもT-34/85と同じです。
錆び表現のチッピングはレッドブラウンを少量付けたスポンジで要所に叩くように付け、クレオスウェザリングカラーのステインブラウンを要所に追加しました。
退色表現は油絵の具5色を筆で点付けした後、ターペンタインを含ませた筆で拭き取るように伸ばしました。
履帯はクレオスのダークアイアンを吹いた後、ハブラシで磨いて金属感を出しました。



その後、クレオスのウェザリングペースト(これも初めて)とウェザリングカラーで泥汚れと錆を付けました。
戦車長のフィギュアはこれも初めてアーミーペインターの水性塗料を使って塗装しました。
伸びが良く隠蔽力もありますし、混色もし易く、とても塗りやすい塗料です。



これで戦車製作にちょっとだけ自信がつきました。



  Home>T-55 (タミヤ 1/48)>特集 AFVモデル>2021年8月号
Vol.156  2021 August.     www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /
                    editor Hiromichi Taguchi 田口博通 /無断転載を禁ず/リンクフリー
「webモデラーズ について」 「広告のご出稿について」

プラモデル模型製作特集2


TOTAL PAGE