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誌上個展

ロワール130M (アズール 1/48)

  by Nobunaga

いざ発進!スタンレーさんの絵は迫力満点!



実機について
 1933年に出された汎用艦載カタパルト発進3座水上機の要求に応えて開発された小型飛行艇。 高翼単葉で背負い式に発動機を搭載した原型機は1934年11月に初飛行したが、安定性に問題 があり、手直しに時間がかかったため量産機の生産発注が出されたのは1936年半ばのことであ った。艦載用ということで格納スペースを最小にする工夫が盛り込まれており、主翼端や昇降舵は 取り外し可能で主翼自体も折り畳み可能となっていたが、この機構はかなり複雑で、整備兵たちの 評判は悪かったようだ。
1938年からフランス海軍に配備が開始され、水上機母艦コマンダンテスト[Commandant Teste] や大型主力艦へ搭載されたほか、植民地(アンティル諸島や西アフリカ、仏領インドシナなど)の 陸上基地にも展開した。
 1940年6月にドイツとの間で休戦が結ばれた後もビシー政権の名で追加発注がなされ、その 後も偵察や着弾観測、沿岸哨戒、船団護衛など幅広い任務に従事したが、1942年11月にフラ ンスが保有する艦艇からカタパルトが撤去されたため、以降は全機が陸上基地配置となった。
*ウエブサイト「KEYのミリタリーなページ」より引用させていただきました。

キットについて
 胴体や主翼など本体はプラ製で座席やエンジン、計器類はレジンと簡易インジェクションとしては標準的な内容です。エッチングパーツは付いてません。
仮組をしてみると全体のバランスは良く主翼はぴったりと収まります。主翼の羽布張りはリブに凸リベットが打たれていて表現は優れています。
 簡易キットなので各種支柱類の合わせ目の処理は丁寧にしましょう。接続部分の適当さはこんなもんだよなとおおらかな気持ちでそれらしく処理をしましょう。なんだこれ は!と怒ってはいけません。苦労すればそれだけ作品への愛着はわくものです。
 組立説明書は分かり易くしようと丁寧に書かれていますが想像力を駆使して現物合わせで仮組を繰り返しながら完成させましょう。


スタンレーさんの絵に刺激されてフラップを下げ、尾翼のエレベーターを上げ位置にしました。車輪がなく不安定なのでカタパルトの台車に見立てた展示台に固定してます。


垂直尾翼も0,3ミリのプラロッドにパテを盛って羽布張りとしました。エンジンやフロートを支える支柱には0.2ミリのピアノ線を仕込んで差し込んでいます。キャビン後ろの窓は◯や ️であまり意味はなく洒落たつもりかいかにもフランスらしいですね。


各動翼は切り離して溝を掘り径2ミリのプラロッドを埋め込み上げ下げ位置で違和感なく見えるようにしました。


フラップにはプラロッドに0.5ミリの真鍮線を曲げて差し込み固定しました。


エンジンの下にはオイル漏れや塗料剥がれなどかなり汚しました。フランス海軍の錨のはいった赤蛇の目はとってもお洒落ですね。


ブサカワの子犬を思わせる小型飛行艇です。横にシトロエン11CVを置いてみました


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