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特集 レベル

カーチスホーク75A / グラマンF4F(レベル1/72)

by  コルディッツ

 レベルの積みプラは、若き日より積み上げて来たので、とても
多く、今回は2機成仏させることにしました。小学生の頃から馴染みのキットなので、たやすく成仏できると踏んでいたのですが、
やはり…



 キットは英国レベル社製で、確か2008年のダックスフォード・エアショー購入しました。調べてみたら1966年のリリース以来、一貫してフィンランド空軍を指定塗装にしています。競合するモノグラム(米空軍)、エレール(仏空軍)、アオシマ(?)と差別化する戦略でしょうか。レベルのキットは最初は青のハカリスティでしたが、後に戦後の蛇の目デカールになりました。
 模型作りの前に資料の読み込みをすると、それだけで満足し、積みプラを増やす事が多いので、最近は資料でインスパイアされたら資料は閉じ、一気に模型作りを進めるようにしています。
 今回も其の伝でしたが、裏目に出たようで。組立と塗装を済ませた後、フィンランドの使用したホーク75Aの型番を調べたら、ドイツがフランスから接収してフィンランドに売りつけたA-2のようです。武装は7.5mm機銃6挺ですが、キットは主翼の2挺が不足です。慌ててキットの2挺の銃身サイズに合わせ、ランナーから銃身を作り処置しましたが、元が12.7mmの太さなのでバランスが崩れました。事前に資料の読み込みをしておけば…と後悔先に立ずです。何より悔しいのは見事なボックアートのホーク75Aには、機銃6挺が書き込まれていた事です!
 実機写真は2013年7月にダックスフォードで撮影しました。



1966年と印刷された組立説明書の指定塗装はブルー、グリーン、ブラック、イエローとあり、時代を感じます。イエローの指示は 枢軸側の東部戦線識別色なので無視しました。
驚きは1966年では無いにしても、半世紀は経っているデカール が何ら支障なく貼れた事です。流石英国レベルと感心しました。



  我が蛇の目フィンランド空軍機も2機目です。



 レベル2機目はグンゼレベルのF4Fです。150円の値札が付いていました。とすると最低30年以上前に購入したようで、積みプラの底の方に埋めていました。



組立説明書が見当たらす、昔々の記憶で作りましたが、昔と同じく主脚の取り付けに右往左往しました。ワイルドキャットの主脚は最新のエアフィックス72でも、説明書を読み込まないと組立は難しいと思います。あと撮影後にピトー管が脱落して行方不明になっていたのに気がつきました…
 実機写真は2004年7月にスミソニアン本館で撮影したFM-1です。
胴体下部の窓はキットは凹みだけなので、青系の塗料で誤魔化しましたが、事前に写真を読み込んでいれば、イエローグリーンにしたかもしれません。




 ホーク75Aも同じですが、カウリング上部が着脱式で、エンジンを見ることができます。プラモガイド誌に評されているように無意味とは思いますが、キットの設計者のヒューマンボイスが聞こえ、会話しているような気がするので、着脱式も悪くないと思いました。
 これも見事なボックアートに書き込まれている銃口が、キットにはありません。薬莢排出口はモールドされているのですが。
 ホーク75Aの銃身処理のミスに気づいた直後だったので、銃口辺りに防塵シールドを貼ることで誤魔化すことにしました。



 英国レベルのデカールが上手く行ったので、グンゼレベルにも期待したのですが、劣化していて駄目でした。そこで1990年代に国内で購入した米国レベル版F4Fのデカールを流用しました。米国版はESCIデカールを使い余った物ですが、糊が強めでキット表面にデカールを動かした跡がしっかり残り、残念です。
 なお米国版も組立説明書は行方不明でした。
かくて2機成仏です。でもレベル成仏はIt's a long way toですね。




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