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温故知新シリーズ 第61弾

ゴジラ(モノグラム)

  by ヒサマロ



 どうもヒサマロです。今回の温故知新シリーズは少し趣向を変えてモノグラムのゴジラを取り上げさせていただきます。もちろんオリジナルはオーロラが1964年に発売したものでオーロラ倒産後にモノグラムが再発売したものです。オーロラはその他にラドンやキングギドラも発売していました。この辺りはポーラライツより再発売されているのでいつかこのコーナーで取り上げてみたいと思っております。モデルにしたのは1962年上映の「キングコング対ゴジラ」に出てくるゴジラです。同じ頃日本でもマルサンより電動のゴジラが発売されていましたね。それでは作っていきましょう。



 まずオーロラのモンスターシリーズ全般の特徴ですが、モールドは素晴らしいのですが成型加工技術は低いのでどの部品も必ず隙間や段差が生じてしまいます。これらをちゃんと整形しようとすると素晴らしいモールドが消えてしまうことになります。そこで私ははめ合わせ用のピンを削り落し段差や隙間が出来る部分を完成後に見えにくくなるところにして接合しました。これで出来た隙間は溶きパテの流し込み後に薄め液を浸した綿棒で余計な部分をふき取り、段差は針ヤスリで最小限の修正を施しました。ゴジラ本体は全てそのようにさせて組立ました。



 まず頭部ですが口の中の舌部品と口中を赤に少量の黒を加えたもので塗装した後、左右の頭部を合わせます。頭頂部に隙間が出来るので溶きパテ処理しました。左右の胴体の貼り合わせは背中に段差が出るように接着します。そこへ背びれを接着します。腕と脚も同じように貼り合わせそこに手首や足を接着。最後にしっぽを貼り合わせて胴体に接着すれば完成です。文章にすると簡単そうですがこの一つ一つの整形がけっこうめんどくさかったですね。



 ベースは破壊されたビルを接着するのですがこちらは隙間や段差があってもそのままとしました。なんせ破壊されているのですから隙間や段差があってもかえってリアルでいいのですと自分に言い聞かせて楽をさせていただきました。



  塗装にかかります。自分のイメージで勝手に塗りあげてみました。まずは全体にダークブラウンを塗っておきます。これに多量の黒を加えてその上からうっすらと下地が見える感じで塗っていき最後にタンに白を加えたもので全身をドライブラシで仕上げてみました。爪や歯もこのタンに白を加えたもので塗っておきます。背びれはマットホワイトで先端を塗り乾燥後に背びれ全体をグレーでウォッシングしました。これで本体は完成です。ベースはエキストラダークシーグレーで全体を塗りビルはグレーの濃淡やブラウンの濃淡で塗りあげました。ネームプレートは黒と金で仕上げてみました。



これにて完成です。オーロラのこのシリーズはどれも大変見栄えがいいので製作時の苦労も一気に吹っ飛んでしまいました。前回の東京オリンピックの時に発売されとは思えないほどで現在でも十分通用するのではないでしょうか。ではまた。   



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