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特集 船 SHIP

神風R (ピットロード 1/700)

(出典:WORLD of WARSHIPS(WARGAMING.NET) 
  by 寿



・ウォーゲーミング社のネットゲーム、ワールド・オブ・ウォーシップス(以下WOWS)に出てくる超絶強くてかっちょええ旧日本海軍の駆逐艦「神風」であります。ゲーム内容についてはWorld of Warships Wikiに詳しく載っているので特に触れませんが、YouTubeのプレイ動画でコイツを見てシビれてしまい思わず作っちゃったというミーハーな動機の代物であります。このゲームやってもないのにねぇ。
何つっても自分で操作する船が砲雷戦主体で闘うっちゅうのがイイね。駆逐艦が戦艦や巡洋艦バカスカ沈めるってトコロが特に、ゲームはやってないけれど。



 史実の神風はあの有名な映画「眼下の敵」に出てくる駆逐艦のモデルになったとも言われてますけれど、真偽はさておき当時の神風が複数の潜水艦との死闘を繰り広げ輸送船を守り切ったのは確かなようです。
 しかしド派手な迷彩じゃのう。現実じゃ絶対に有り得ないけれど逆にソコが良い!この躍動的な迷彩(と言って良いのかどうか悩むけれど)が刺さっちゃって作ることを決心したからね。YouTubeの動画では海面を波を蹴立ててギャンギャン進んで高速魚雷撃ちまくって遙かに格上の戦闘艦をこれでもかってくらいに叩きのめす場面なんざもうタマランてな感じですわ。逆に空母には目の敵にされて袋だたきになったりしているけれどw



 実在の神風より随分盛ってる性能だけどまぁこんなのが在っても良いよね、ゲームは面白くてナンボだし。真面目なミリタリーファンには「有り得ん!」って怒られそうだけど事実を基にした架空小説だって大手を振っている昨今なんだし、一種のキャラクターモデルとして見ればアリなんじゃないかしらん。史実の大戦じゃあ一所懸命準備した戦艦だの巡洋艦だのでらしい活躍したのはほんのごく一部だし、水上艦同士ガチンコの砲雷戦なんて数えるくらいしか発生しなくってほぼ航空戦一辺倒だったからなぁ。
 やっぱり自分の好きな船が活躍する場面は見てみたいじゃないですか。ゲームの中くらいしがらみに囚われることなく思うがまま縦横無尽に走り回る姿を堪能してみたいじゃないですか。そしてその勇姿を自分の卓上に再現するという快感たるや。完成したブツを前に身悶えしたり奇声を上げたりしている姿は端から「キモい」とか「気狂った」とか言われそうだけれども嬉し楽しいんだから仕方がない。嗚呼もうコレを一体どう表現したら良いの?味わった者でなければ分からないですよ、いやホント。



 コレもまたモデラーの奇怪な生態の一つのであり、また人としてシアワセな姿なのであります。己の欲望を具現化する為に人生は存在しているのであります。卓上という極めて限定された世界に人として生まれし者の未来と真理とを垣間見るとはこれを祝福と言わずして何と云えば良いのでしょうか。ビバ・プラモデル、ハラショー・モデラー、ニッパーと接着剤に栄光あれ。
 我らの模型人生に幸多からんことを、なのであります。  

製作の詳細


(写真1)高荷義之先生のボックスアート相変わらず素晴らしいです。これが有ると無しとじゃモチベーションが全然違いますね。ピットロードは通じて高荷先生の箱絵なので積極的に買いたいのですが割高なのが何ともツライ。

(写真2) 艦船モデルはパーツが小さいんで目が痛くなりそう。老眼が進んできてもう裸眼じゃないと見えません。精密なのはイイんだけどね。あと頭イタイのがパーツを切り出してピンセットでつまんだ端から紛失しちゃうという悶絶キョーフの「ピンハネ事故」。やめてぇ~。


(写真3) 先ずはリノニウムから塗っていこうかね。レッドブラウンで塗った後にダークアースを薄めにぷー。

(写真4) 今回はちょびっと凝ったことをしてみたくってリノニウム押さえを塗り分けることにしました。取り敢えずはマスキングね、ちょー面倒くさいけれど我慢ガマン。


(写真5) うーん、こんなもんかのう。この後はダークイエローで塗り分けて行きまする。


(写真6) 取り敢えず砲塔も塗っておこうかね。下塗りでグレーをぺたぺた。


(写真7) 今回最大の見せ場、舷側の迷彩に突入ーっ。極薄グレー下塗りの後にライトブルーでぐりぐりっと波模様をば筆塗り。

(写真8) ダークブルーはガイアのウルトラブルーとGSIクレオスのディープオーシャンブルーの混色をば用意。


(写真9) 白との合わせ塗りで、まぁこんなもんかのう。

(写真10) 反対側も塗っておこうかね。実は一度描いたんだけれどうねり具合が気に入らなくて一度全部落とした後に塗り直しております。まぁなんちゅうか音楽性の違いってヤツ?



(写真11) 碇鎖はドライブラシで塗るので流れ弾がよけいなトコロを汚さないようにマスキング。

(写真12) マストは真鍮線をはんだ着け。キットのパーツではちとキビシイでのう。


(写真13) 今回はベースも着けまする。くしゃくしゃにしたティッシュペーパーにダークブルー塗ってライトブルー塗って白をドライブラシ。コレが海面になる訳じゃね。


(写真14) ピットロードのWWⅡ日本海軍艦船装備セットⅠからボートダビットをパクってきます。キットのヤツではゴツ過ぎるもんでw
 でもパーツ替えたのはあとマストくらいかなぁ。後はほぼキットのまんまなので精密度数は結構高めの好キットでありますですよ。


(写真15) 旭日旗はどーしてもマストワイヤに付けたかったので0.3号の釣り糸をマジックで塗って用意。糸をマジックのペン先で押さえて引っ張るだけだから楽でよろし。

(写真16) ちまちまと小物を着けてちまちまと細部を塗ってちまちまと墨入れしてちまちまとリタッチして旗着けたら出来上がり。うん、艦船模型はちまちま作業の集大成ちうのがよく分るね。自称ヒコーキモデラーのわたくしといたしましては年一隻が関の山でございます。



(写真17) ベースには皿ネジ埋め込んでネオジム磁石で脱着可としております。別にベース固定でも良かったんだけれどこの辺りは趣味とお考え下さい。ちなみに神風Rの「R」は某自動車メーカーの赤バッジシリーズとは何の関係も無く、このスペシャルペイントを施した仕様を指してのことで基本スペックは「無印」と全く同一(クラッシュ・オブ・ジ・エレメンツ景品版は別)なのだそうです。でもRっていう響きがイイよね。(World of Warships Wiki参照です) 

(写真18)




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