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F4U-1Dコルセア(モデルキット999 1/72)

  by 加藤 寛之



 この記事は、2022年2月号掲載のモデルキット999の2種を作る前に書いたので、ちょっとおかしな展開がある。修正しようと試みたが、そのときの気持ちが分かった方がよいと考えなおしてそのままとした。キットとしては本誌2021年4月号でヒサマロさんが紹介されたものと同じ。
では、始まり始まり。

 会社名を、ウォルターソンズジャパンと書いた方がよかったかもしれないが、レズニーとはいわずマッチボックスで通用するので、悩んだすえに「モデルキット999」にした。
 普通のプラモデルで、味わいはマッチボックスの再来って感じ。まあそうだよね的な正確さと、深い筋彫り、プラ色へのこだわりが、よく似ている。エンジン再現というあたりは、レベルのファイターシリーズを思い出させる。F4U-1Dと書いてあるから、そうなのだろう。このゆるさが、私の好きなタイプだ。



  組み立てはエンジンから始まる。エンジンはそれなりによく出来ている。2分割のカウリングは接着して1個にしても、ちゃんと前から挿入できるのが素晴らしい。
 続いて主脚。課題は前上部につく手のひらみたいな形のカバー。挿し込み棒が露出するし、希望する角度にも着かない。これはカバーの穴を埋めて適切な位置に接着するほうがよい。穴は熱で伸ばしたランナーを瞬間接着剤をつけて差し込み、切って整形すれば、数分できれいに埋まる・・・私はキットのままだが。タイヤがちょっとナニだが、気にしない。
 次は胴体。床板だけいれれば、それで左右胴体を接着できる。計器盤、操縦桿、椅子はあとから接着できる。コックピットは古いキットの味わいで、超カンタン。難は、風防前方の胴体上部が丸い膨らみ感をもって成型されていること。これはちょっとマズいので、胴体上部をガリガリ削り、その左右をそれなりに均してOKとした。プラ材がとても柔らかいので、すぐにそれらしく整形できた。
 主翼は、翼端近くの下面前方に不自然な膨らみがある。これは削る。前縁全体がやや四角っぽいので、軽く削る。ホントは断面形がどうにも難ありなのだが、全体で主翼の形だからOKとする。
胴体と主翼は、上面側に僅かな隙間があった。“マズイな”とおもいつつ、隙間がないように取り付けた。それが原因で上反角がちょっと強すぎに思う。・・・ま、いいか。
水平尾翼はしっかりと左右の区別をしてい・・・その必要、あったっけ?まあ、いいや。
主脚の左右に開く扉は、なかなか大胆な構造だが、それっぽくて悪くない。
尾輪は着艦フックと一体で、グイッと差込む構造で簡単。それなりにイイ感じだ。尾輪の扉は厚すぎて開く角度もちょっとナ、だが、まあいいや。
風防は・・・??????って思ったが、これも、まあいいや。
プロペラは薄く出来ていてOKな雰囲気だ。



 塗装だが、キットには「・・・成型色を生かして・・・」とある。塗らなくてもいい、の素晴らしいキットなのだ。実機のなにも反映していない灰色のプラスチックで作った製品が多いなかで、これはプラモデルっぽい。その愛情に応えて、風防ワクにのみプラ色に似た色を作って塗った。
デカールは艶消しという、珍しいもの。やや厚手だが、おかげで発色はいい。
最後にクリアのカンスプレーをぷ~~とふいて完成とした。
キットは胴体下面にもアンテナ柱を立てるようになっていたが、思うところがあって省略した。

 気楽に完成した。形にはちょっとアレなところがあるが、誰がどう見てもコルセア。OKだ。機体の紺色はほぼ塗っていないけれども、全~~~~~然、おかしくない。プラモデルは、こうでなくちゃ。

こ のコルセアのキットは某所で偶然入手したのだが、未組み状態でも私の感性にあいそうだったので、行きつけの模型店に他の種類(スピットファイアMk.IX、P-51Dムスタング、そしてFw190D-9)を注文した。入手できればうれしい。その日が楽しみだ。


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