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誌上個展

「B-25J ミッチェル」 (ハセガワ 1/72)

  by 老人とプラモ

 B-25といえばB型改造機による1942年4月の東京初空襲が有名ですが J型は1944年の最終量産型です。



 ハセガワのキット(第498爆撃飛行隊「MISS B HAVIN」のデカールで仕上げました)は機首風防部に5挺の機銃(そのうち3挺は現地での増設か)があり、操縦席両側に各2挺のガンパック、すなわち9挺の機銃が前方に向けて配置されています。



 実は工作上最も手間がかかったのが透明風防内の機銃の取り付けです。少量の接着剤ではみだしを避け、ある程度の強度を持たせ、5本の銃身が中心線に平行、を実現するのはホントに難作業でした。



 さらに回転砲塔を前方に向けると、計11挺の12.7mm機銃で猛烈な銃火を浴びせることができます。第498爆撃飛行隊はフィリピンから沖縄の戦線で活躍したそうですが、日本の輸送船攻撃や、密林内の日本軍基地の空襲など有名な写真が多くありますね。

 低空での機銃掃射は早い時期から想定されていたのか操縦席横には約9㎜の装甲板がB型の時から装着されています。



 カウリング前面の黄色は第498爆撃飛行隊のカラー。翼端の白は密集編隊を組む際の目印でしょうか。



 もう一つ、このMISS B HAVINはキットの塗装指示で機首風防の右一列が塗りつぶされています。キットの箱絵のJAUNTYJOも同じ場所が塗りつぶされています。これはノーズアートを大きく書くためにワザワザやったのでしょうか? 視界が狭まる事への懸念は無かったのか、飛行隊上司は無関心だったのか、、等々疑問のまま作ってしまいました。 



 B-25の総生産数は約1万機、J型だけでも4000機以上(日本の一式
陸攻は2435機)、、、、残念ながら国力の差が歴然。



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