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温故知新シリーズ 第63弾

ホーク H. 75 A 3 (エレール 1/72)

  by ヒサマロ



 どうもヒサマロです。今回の温故知新シリーズはエレールのホーク H. 75 A 3 を作ってみました。P-36の輸出バージョンでフランスが大戦前に購入したものです。非有名機の割にこのスケールでは優遇されており、1960年代にはアオシマ、レベル、モノグラムからも発売されていました。今回のエレールのキットですがこのスケールの割には部品数が多く一見精密そうに感じますが、全体にパーツの切れが悪くぼてっとした印象です。



 細かい部品にバリがあるので丁寧に整形しておきます。まずはコクピットからですが、床板とシートだけですので少しオーバーサイズのパイロットを乗せて他は黒く塗っておしまいとしました。エンジンもしょぼいモールドですので黒く塗って銀でドライブラシかけてそれっぽくしておきます。これらを組み込んだら左右の胴体を接着します。合いは悪くありません。カウリング上部の機銃部分がなぜか別パーツになっており、しかもいも付けで接着場所のラインもありません。説明書や実機写真を見ながらこの辺かなと適当にやっつけました。どう考えても一体モールドで十分だと思います。同じくカウリング下の排気管もいも付けでした。



 水平尾翼だけシャープだなと思ったら翼厚がなくただの板状になっているだけでした。これはどうしようもないのでそのまま接着しました。キャノピーは少し隙間が出来るのでいつものように木工ボンドを隙間に流し込み、乾燥して透明になったらはみ出た部分に水を含ませた綿棒でふき取っておきます。
主翼は下面が左右一体でこれに左右の上面を接着します。胴体と主翼の接合部にはかなりの隙間が生じるのでパテ埋めして整形しました。



 無駄に細分化された脚関係の組立がけっこう難儀しました。タイヤが2分割されているのですが、これワンパーツで問題ないでしょう。脚カバーも細かく分割されているうえにいも付けです。一番小さいパーツはピンセットでつかみにくい半円錐形なのでどこかに飛ばしたら見つからなくなる可能性大です。そこでマスキングテープを細切りにして輪を作り、そこへパーツをひっつけ接合部分に接着剤つけて乾燥後にテープはがしました。



 ここで全体塗装にかかります。いつものようにミスターカラーの筆塗りです。下面はミーディアム・シーグレーで上面は340番フィールドグリーン、29番艦底色、13番ニュートラル・グレーで塗ってみました。デカールは使用できるか不安でしたが、なんとか使えました。ただし垂直尾翼の数字のマークはどう見てもオーバーサイズでしたが仕方なくそのまま貼りました。また、ラダーの3色旗は上下左右とも若干小さかったので上部に合わせて貼り、足りない部分は似た色でタッチアップしました。全体にスミイレブラックで軽くウォッシングを施しましたら、半艶のトップコートを吹きつけて艶を整えました。



 最後にアンテナ支柱、プロペラ、脚関係、照準器、機銃などを取り付けてどうにか完成です。モノグラムのキットも持っているのでそのうち作って並べてみたいと思います。ではまた。 




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