Home  > Fw190A-8 (ホビーボス 1/72)> 飛行機プラモデル製作>2022年11月号


Fw190A-8 (ホビーボス 1/72)

  by 加藤 寛之



 ホビーボスのお手軽キット。胴体は下面が抜けた1本構造で、エンジンカウリングまで作られている。尾輪もこれに付いている。胴体下面側と1枚モノの主翼も一体構造で、この中央にバスタブ型のコックピットを載せて胴体パーツの下に押し込み、水平尾翼を左右に挿せば、これでヒコウキの形になる。まとめて1パーツの風防、プロペラ周りと左右の主脚と胴体下面の落下タンク、その他のアンテナ類はそれぞれ差し込めばOK的なつくりになっている。全体にスナップキット寸前の設計になっているので丈夫で、どんどん出来てしまう。多少の難など吹き飛ばしてしまう、充分に楽しいキットだ。



 まず、バリを丁寧に探して取り除く。通常のキットと分割方法が違うので、思わぬところに小さなバリが飛び出している。
主に主翼になるが、超肉厚成形ゆえに面に微妙な歪みが発生しているところがある。600番くらいのサンドペーパーで数回擦れば解消する。この作業で、出来上がったときのシャキッと感に差がつく。
その主翼だが、上面側で胴体を挟む構造でなく、胴体を上に載せるつくりになっている。そのため上反角がキット成形のままで狂わない。実に好ましい設計だ。胴体との合いも良好で、本当に感じがいい。胴体後部で胴体上部と下面とで僅かなズレが生じたが、軽く削ってOKとした。
主脚周りはプラモデル的な合理性を重視した設計であり、かつ適度な精密感。尾輪も含めてちょっと腰高かなぁ、って感じるけれども、もちろん合格だ。
風防は後部まで一体の透明パーツ。長いのでしっかりと押さえて接着したい。ちょっと違うかもネ、的な形だ。「昔のニチモのキットを思い出すなぁ」と前向きに考えればいい程度だから、私はこれでいい。
プロペラは私の好みで多少削ってある。結果、捻りが強く見えるようになった。まあそれはそれとして、胴体への取り付けが理解できない分割になっている。もちろん固定して解決したが、ちょっと謎。スピンナーがちょっと丸すぎに見えたので、僅かに位置を前にしてみたが、そんなことでごまかせなかった。まあ、いいや。



組み立てが簡単だからといっても、塗装は特に変わらない。もう1回塗ろうかな、と思ったところでやめるとか、汚しすぎないとか、いつもと同じ。スピンナーの渦巻きは、ちょっとマズッた。どう見ても、回転数が足りない。安易に塗り始めてすぐに、ありゃ、と思ったが、どうでもいいと思ってOKとした。私の作ったプラモデルで、世界中にそんなことを気にしてくれる人なんて、いない。私も気にしない。さっさと完成させる方が、ずっと大切だ。
デカールは2種あって、該当するものを貼った。
最後に光沢スプレーをかけて完成とした。

何かちょっと・・・と思うけれども、Fw190以外には見えない。垂直尾翼は適度に薄くて感じがいいなァとか、すぐに完成してうれしいなとか、それでいいんじゃないかと思う。


  Home>Fw190A-8 (ホビーボス 1/72)> 飛行機プラモデル製作>2022年11月号
Vol.171 2022 November.   www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /  
           editor Hiromichi Taguchi 田口博通 /無断転載を禁ず  リンクフリー
「webモデラーズ について」 「広告のご出稿について」
 

プラモデル模型製作記事

TOTAL PAGE