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特集 ロボット

BRAIN POWERED (HIME/YUU) (BANDAI NONSCALE)

by 五六式(TYPE-56)



 在庫を整理していたらこんなの出ました・・・というわけでバンダイのブレンパワードを製作していたら・・・着手してまもなくモデロイド版の新キットがうちに配達されてきました・・・涙・・・。


これ作ってたら


 こんなの来た  


<ブレンパワードについて>
   キットのインストによると・・・

 オーガニック・プレートと呼ばれる謎の円盤が,地球上のあらゆる情報を蓄積収集した結果構成する究極の機能体と思われている。

 ですと・・・。

 何のことかさっぱり分からん・・・。バンダイチャンネルでアニメ第1話を無料配信していたので見てみたけれど・・・やっぱり,さっぱり分からん・・・。

<キットについて>
 ヒロインのヒメの乗機がHGで1998年に初版がリリース,2013年に成形色を変えてもう1人の主人公ユウの乗機が通販限定でリリース。初版リリース当時,敵メカの発売もほのめかされていたが,実際には,このキットのみが発売されるにとどまった。

 関節は,おそらくABS樹脂でやや塗装しにくく脆い。バンダイがポリキャップの使用を最小限にしていこうとした時期のキットで,ガンプラを塗装したいモデラー達を悩ますことになる。 


<製作>
 キット購入時,塗装の工程を考えるために仮組みをしていたものを一旦ばらし,もう一体の方の部品も切り離しつつゲート跡の処理をしていきました。この工程で一部のABS樹脂製の部品が破損しましたが,まぁ,何とかできるレベルでした。


   このキットの一番の鬼門です。この部分のおかげで脛は,足首の部品を挟み込まなければならず,塗装の工程が複雑になります。(足首の接続部を組み立てて塗装→この部品と腿との接続部になるポリキャップを挟み込んで脛の部品同士を接着→


  足首の接続部をマスキング→脛を塗装)

 完全に組み上がった後に気づいたのですが,もし,手持ちのジャンクに適当な内径のポリキャップがあれば,比較的簡単に足首を後からはめ込むことができます。この工作をしておけば,塗装工程が単純になり,足首の接続も簡単となります。きっと,製作期間が3日ほど短縮されたことでしょう。

① 足首のT字の接続部をはめ込む,脛の部品の受けの部分を削り込んでポリキャップを入れ,脛の部分を組み立て塗装をする。

② T字の接続部を切って,Iの字の形にしておき,組み立ての最終段階で脛に足首を組み込む。

 その後も,ABS樹脂製の関節部が折れ続け,(半分は,五六式の過失。よせばいいのにジョイント部を塗装して接続時に部品に負担をかけてしまった。半分は,メーカーの過失。明らかに大きな力がかかる部品を細く薄く設計していた。)五六式の心は折れ続けました。


 脛は,向こうずねの↓マークをモールドするために断面が不自然な形になっています。ここは,パテによる整形が必要でした。

 最後に,このキットを完成させるためのアドバイスを。

① 仮組みは,脳内シミュレーションにとどめる。
② ABS部品のジョイント部は,塗装しない。
③ ABS部品のジョイント部の接続は力のかかり具合や角度を考慮して部品を折らないよう気をつける。
④ それでも折れたら,ゼリー状瞬間接着剤でジョイント部を固めるか,可動を諦めて固定ポーズで作る。
⑤ 完成後も,極力ポーズ替えは控える。  

<完成>


 いくつかの可動部を犠牲にしつつ完成。せめてもの慰めは,このキットの在庫が最終的かつ不可逆的に無くなったこと。


   ウツノミヤヒメの乗機 基本色は,TS-68木甲板色で代替。


 イサミ ユウの乗機 基本色は,TS-41コーラルブルーで代替。


永野デザインは,ロボットをいかにガンダムからはなれたものにするかを狙っていると思います。 



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