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(Photo) 紫電改

by  コルディッツ
博物館実機写真

 川西航空機が開発の水上戦闘機「強風」を陸上機化した「紫電」の原型完成が1942年12月27日、初飛行は12月31日。強風から引き継いだ中翼形式を低翼形式に改め、胴体を細くした「紫電改」の完成が1943年12月31日なので、紫電改を紫電のヴァリエーションと捉えるとー実は私は完全に新機だと思っていますがー、1942年から1943年に跨がる機体になり、80年後の2023年新年号掲載に、紫電改ほどふさわしい機体はないと思いました。
 紫電改は超有名機なので説明は省略させて頂きますが、現在機はアメリカに3機、日本に1機です。このうち愛媛県にある南予レクリエーション都市の紫電改と、アメリカ国立航空宇宙博物館別館ウドバー・ハズィの機体を紹介させて頂きます。なお兵庫県加西市の「Soraかさい」の紫電改のレプリカも少し触れます。
※ 本稿は博物館の標示、加西市のホームページ、南予レクリエーション都市のホームページ、Wikipediaを参照しました。

 紫電二一型  2021年9月撮影
 南予レクリエーション都市 紫電改展示館(愛媛県愛南町)にて





 本機体は1979年7月に愛媛県南宇和郡城辺町(現愛南町)久良湾から引き揚げられました。1945年7月24日に米海軍機を迎撃して、未帰還の6機のうちの1機で、第三四三海軍航空隊 戦闘301隊 所属とされています。







 アクセスは宇和島駅前からバスで1時間15分の城辺営業所下車、
展示館のある馬瀬山公園までのバス便が少ないので、徒歩で現地
の観光案内所まで行き、レンタサイクルで馬瀬山公園まで上りま
したが、到着時は息も絶え絶え、還暦過ぎた人間のすることでは
ありませんでした。南伊予の風光明媚な海岸線沿いを走るので、
松山市又は高知市からのレンタカー利用をお勧めします。




 紫電二一型甲 343-35 川西5341号機  2007年4月撮影
 国立航空宇宙博物館別館ウドバー・ハズィにて





   アメリカの残り2機はデイトンの国立空軍博物館とペンサコラ
の国立海軍航空博物館です。デイトンは1度拝観していますが、
そのときは展示されていなかったようで、記憶にありません。










 紫電二一型(レプリカ) 343-23
 Soraかさい(兵庫県加西市)にて    2022年12月撮影



 兵庫県加西市の鶉野飛行場跡に展示館があります。鶉野飛行場
は「姫路海軍航空隊」の基地で、飛行場近くの川西航空機の姫路
製作所鶉野工場で、紫電改が組み立てられていた縁によります。
展示館の事前予約制がなくなったので、拝観して参りました。
 姫路海軍航空隊は九七式艦上攻撃機の訓練をしていたので、
九七式艦上攻撃機のレプリカも展示されています。レプリカは
2機とも再現度良好で、一見の価値があります。しかし公共交通
機関でのアクセスは辛く、レンタカーの利用がお勧めです。
 埼玉県在住の私は、新幹線で姫路まで行き、山陽線で加古川駅
に戻り、加古川線で粟生駅まで北上し、北条鉄道に乗り換え、
法華口駅下車にしました。北条鉄道は交通系カードが使えず、
現金が必要です。法華口駅から鶉野飛行場跡までは徒歩ですが、
道に二本の黄色(オレンジ?)の線が引かれていて、迷う事は
ありません。駅から飛行場跡まで1.7km、展示館は飛行場跡の端
にあり、足腰の鍛練に最適ではありました。




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