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誌上個展

フォッカーT-5 (バロム1/72)

  by Nobunaga

創る!作る!造る!楽しさ満載のジョイフルキットです。



フォッカーは侵入阻止のため双発の中型爆撃機を作ります。フォッカーお得意の木製主翼に機首部と胴体前半は金属を使用。胴体後半は羽布張り、エンジンはブリストルペガサス24(925hp)、機首に20ミリ機関砲、背面と胴体に7.92ミリ機銃4丁、搭載爆弾1000kgという堂々たる重武装爆撃機です。16機生産されました。
 中立宣言のおまじないはヒットラーには通用せず5月10日ドイツ軍の奇襲により多くが破壊されました。生き残った機体で出撃するも返り討ち。おまけに味方の地上砲火により撃墜されたりと散々なデビューでした。

 バロムのキットは簡易インジェクションの良い所、悪い所全て備えていて作り甲斐が有りますね。レジンのプロペラ基部はプロペラピッチ機構まで再現しているのだけど48サイズです。機銃の弾倉は22個もあってこれも48サイズです。しかも閉じてしまうと全く見えません。着陸灯カバーは透明レジンだけど全く使えません。
 最大の問題はエンジンカウリングの径はその後ろのナセル・脚庫より一回り小さくエンジンが入りません。これだけで作る意欲は萎えてしまいます。頑張って全部作り替えです。デカールは剥がれにくく糊が薄いのか胴体の三角はクリアを吹いた後にボアボアになったので針で突っついてマークセッターを注入しました。



エンジンカウリングは4分割して(キットは2分割になってます)間にプラバンを挟んで径を太くします。正円になるよう整形します。レジンのプロペラ基部は使えないので自作してスピンナーを取り付けます。着陸灯カバーは塩ビ板でヒートプレスします。機首内側の20ミリ機関砲を支える支柱はエックスX字型のエッチングパーツですがヨレヨレになってしまいました。20ミリ機関砲の先端はピンバイスで開けましたよ。





主翼の接着は溝がついてるけど使えませんプラ板でのりしろをつけて接着です。5ミリの真鍮線で補強してます。動翼は切り離し再接着。羽布張りを再現。尾翼のエレベーターは下げの状態で。
背面のカバーをスライド状態にして機銃を設置。副操縦士が銃手も兼ねてます。透視図を参考にしましたが詳細は不明です。



アンテナ線、ピトー管は付いていない機体が多いです。機番858はアンテナ線有りかな?



数年前に作ったPMのフォッカーD21とツーショット。

参考資料:「弱小空軍の戦い方」光人社NF文庫 飯山幸伸著、IPMS Nederland HPの写真集


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