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特集 ニッサン

ニッサン R381 (タミヤ 1/18)

 by  田口博通 Hiromichi Taguchi



 タミヤの1/18 チャレンジャーシリーズ No.2 ニッサンR-381 です。R-381の本格的なプラモデルは過去をさかのぼってもこのタミヤのキットだけしかリリースされておりません。1/18 チャレンジャーシリーズは2012年から2018年にかけてスバル R-2SS、マクラーレンM8A、Honda N III 360と再販されてきたので、もしかしたら R381も再販か?と期待された方々も多かったのではないかと思いますが、残念ながら 再販されませんでした。
 今回 製作したのは、かなり以前に購入してストックしていたキットです。さすがにデカールが黄ばんできていたので、デカールを再製作して完成させました。(デカールの再製作方法は以下をご参照ください。
 工作のヒントコーナー>デカールの再製作

タミヤR381のキットはヤフオクなどで2000円程度で普通に見かけますので、中古市場では容易に入手できると思われます。

箱絵


 上はR381の箱絵です。二つ星タミヤ印の白地の洒落たデザインとなっています。懐かしいと感じるモデラーも多いことでしょう。マーキングは日本グランプリ1968で北野元選手が優勝したゼッケン20番で、イエローの大型エアロスタビライザー(可動式2分割ウィング)と 20番の特徴であるフロントエアインテークのスポイラーがついています。
エンジンはニッサン製ではなくシボレーV8が使われていました。


(製作)

 ボディは左右ドアが開閉式、フロントカウル、リアカウルも開閉式と可動部がいっぱいです。エアロスタビライザーも左右別々に可動します。
これだけ可動部が盛り込まれているので建付けに難がありますが、可動を生かすべく、仮組してできるだけ勘合させました。が、完成してみると、きっちりとはならず、自分の工作力の足りなさを感じましたが、それでも無事完成できたので良しとしましょう。

ボディの仮組

 組み立てたエンジンです。キットは50年前の設計で当時としては当然のことながらモーターライズ。それでエンジン内にモーターが仕込める設計となっているので、バランスや簡略化されている箇所があるようですが、当時としては精密再現だったと思います。
プラグ配線はブラックのコードを使いました。



 下回りは簡単な板シャーシーにラジエーターと、前輪可動部、そしてタミヤオリジナル設計と思われるU字板バネ形式でエアロスタビライザーが2分割ウィングで可動できるように工夫されています。
後輪軸の上下動に合わせてウイング左右が可動するので、リアカウルを閉じさえすれば、あたかも実車のように可動しているように感じます。
昔のタミヤの設計者さん 流石です。


キットデカールはさすがに黄ばんでいたので、スキャンして再製作しました。

キットデカール


インクジェット用デカール用紙に再製作したデカール画像


 車体はMrカラーのグランプリホワイトをスプレーしました。



 各部を組み合わせます。新作したデカールの効果でゼッケンの黄ばみも無くすっきりとしました。クリアーで保護コートし、完成です。


(完成)



 さくっと作るつもりが、建付けの調整に手間がかかり、結局1か月近く費やしました。思い切ってデカールを自作したので、マーキングがすっきりとしていて、50年前リリースのキットとは思えない感じとなりました。
建付けについては、フロントカウルとリアカウルがきっちりと閉まらず、ちょっと残念な写真となりました。




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