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特集 日本

  キ-64試作重戦闘機 (MPM 1/72)

  by 入江健次



 今回の日本特集という事で、色々悩んで、チェコのMPM製キ-64にしました。MPMのキットは紫電とか烈風とか持ってますけど、たぶんもう作らないですね。だけどこのキ-64はメジャーなメーカーから出そうも無く、何機か在庫も有り、いつか作らねばと思い完成させました。



最初のイメージは蚊トンボみたいな華奢な感じでしたが、出来上がってみるとプロペラがコントラ、エンジンが2基がけで、いかにも重戦闘機らしい大きい飛行機です。ちょっとエアコブラにも似てます。
キットの設計図によれば、前側のプロペラはリアエンジンで回して可変ピッチで、後ろのプロペラがフロントエンジンで駆動して固定ピッチとの事です。



キットはいかにも昔の簡易インジェクションです。風防はエンビ、部品はランナーに太めの湯口で繋がってます。
部品数はとても少ないので、ランナーから丁寧に部品を切り出せばすぐに形になります。
プラの材質は、流し込み接着剤がよく効く材質でした。



手を入れた部分はコクピットの計器盤、座席の後ろのパネルが無いので追加。フィレットから飛び出しているリアエンジンの排気管をプラパイプに変更、それと脚庫がすごい浅いのでくりぬいて内部をプラバンで作った事ですね。あとは細かいところで翼端灯やラダーのリンクを追加したことです。ピトー管は真鍮で。アンテナ支柱もつけたのですが気が付いたら無くなっていました。



欠点は簡易インジェクションの昔の成形でシャープさが無い事と、特に翼の形状でこのままではたぶん飛ばないのではと思うくらい下面が丸く、後ろのエッジだけでも出来るだけ薄くと思ったのですがめげました。



塗装は今回は全部、筆塗りで銀色地肌の表現を課題に頑張りました。クレオスのシルバーにクリアーを混ぜて薄めに塗っては、ペーパーでならしてを繰り返して、最後に少し磨きました。なんとなく雰囲気が出たら、可動翼をグレーで塗って、スピンナー、日の丸と電光マークなどをマスキングしてから赤をいれます。赤は若干明るい発色を狙って、シャインレッドと普通の赤を混ぜました。機内色は川崎製なのでダークイエローかなと思います。

なんとなく形にはなりましたが、試作機と言うのも変わった形の機体が多く模型としては面白い題材だと思います。


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