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ノースアメリカンF-86Fセイバー (長谷川製作所1/72)
by 田口博通 Hiromichi Taguchi
昨年、プラモ人生の残り時間を考えて懸案だったハセガワの1/72 F86Fセイバーを在庫消化(半ダース在庫していました。)始めまして、
2023年7月号でノルウエー空軍塗装
で一機作りました。しかし、やはり一機は箱絵自衛隊仕様のキットオリジナルで押さえておきたいと、今月の温故知新特集に合わせて完成させました。
さて、この86セイバーはまだ長谷川製作所と称していたハセガワ極初期の1960年代に発売されたものです。なんと今から約60年前の日本のプラモデル黎明期のことで 当時100円でした。
メッキ版も発売されておりまして、小学校横の文具店の店頭に店主が作ったメッキF104とメッキF86セイバーが並んでいました。下校時の西日にメッキキットがキラキラと輝いていた情景が鮮明に記憶があります。同様の記憶をお持ちのオールドモデラーもいらっしゃることでしょう。
箱絵
上の自衛隊第1飛行隊の箱絵も今となっては懐かしいものです。ハセガワは 1960年代末 1/72飛行機を コレクターズ スケールキッツとしてシリーズ化し そのN0.5となり、箱絵も変更になりました。(下) 価格はまだ100円でした。
我が家の在庫のうち4機はこの版です。
箱絵が変更になった
70年代にデカール替えを行い下のような箱絵になったので、そちらをご記憶の人もおられるでしょう。
しかし、フジミの決定版1/72セイバーが80年代に発売されるに及んで、ついに店頭からは退場してしまいました。
デカール替え版
製作
キットはごく簡単なモールドで、前脚と主脚とも脚庫も抜けていません。実はフジミのセイバー発売はるか前の 今をさかのぼることウン10年前に前脚庫、主脚庫を追加しようとして、脚庫部分をカットしたまま中断(放棄ともいう)していたキットが見つかり、それを完成することにしました。
現在の視点で見ると脚庫を追加するのは、ちょっとやりすぎ?なので、穴が開いたままで完成としました。
接着各部に隙間と段差ができますので、タミヤホワイトパテで埋めました。エアブレーキは閉状態で埋めてしまいました。
キットオリジナルを押さえるのが目的なので凸パネルラインはそのまま使います。キャノピー前部の巨大なハカマはキャノピー前部と当然合いませんが、ここがこのキットの特徴なので、削って修正せず、そのままとしました。
自衛隊機の塗装は全面がアルミシルバー塗装です。Mrカラーのプレビアスシルバーを使用しました。
さて、デカールですが、50年以上経過しているので下のような状況でした。完全に黄ばみが進んでいて使用をあきらめて、別売りデカールを使うことも考えました。が、できる限り、箱絵の塗装にしたいと思い、インクジェットプリンター用デカール用紙(ハイキュー製)を使い、再製作しました。再製作の方法は、「工作のヒント」コーナー中の
デカールの再製作
をご覧ください。
キットのデカール
(上のメモリは1mm。 スキャナーに乗せる時に 金属スケールと共に置いてスキャンしておくと、
後の画像加工工程で 「大きさ」に迷わなくてすむ。
スキャナーでデカールをスキャンして、画像加工ソフトを使って印刷用画像を作ります。
その際、透明ベース用と 白ベース用に分けて印刷用画像を作ります。
オリジナルデカールの 垂直尾翼シリアルの92-7894 は字体が違っているので、USAF字体で新たに作り直しました。
白ベース用紙に印刷する日の丸は 白枠がありますので、その外側をシルバーに近い明るさのライトグレーにしておくと、切り抜きをした跡が目立ちません。
透明ベース用紙用の印刷画像
尾翼シリアル
白ベース用紙用の印刷画像
新造デカールを貼って、箱絵そのままに完成です。エンジンタービンファンラインの赤線と、主翼のWALKラインを示す黒と赤線はハセガワトライツールの曲面追従シートを細切りにして貼っています。
パイロットはキット部品をそのまま使い、フライトスーツはオレンジで塗りました。
こうして完成しますと、日本のプラモデル黎明期のキットですが機首キャノピーのはかまの欠点に目をつぶれば、立派に86セイバーに見えますね。
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