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特集 60年代のSFプラモデル

宇宙大怪獣ギララ (緑商会 NON)

by 五六式(TYPE-56)

 岡山の中古ショップで偶然手に入れたキットの紹介です。

<映画”宇宙大怪獣ギララ”について>
 東宝のゴジラシリーズのヒットに触発されて,1960年代に邦画他社も怪獣映画の製作に乗りだしました。

大映 大怪獣ガメラ(1965) ・・・"ガメラ対バルゴン"など続編多数

日活 大巨獣ガッパ(1967) ・・・本作のみ

松竹 宇宙大怪獣ギララ(1967) ・・・2008年に”ギララの逆襲/洞爺湖サミット危機一発”


※ 東映は,忍者映画や妖怪映画などで特撮を取り入れていました。

 “宇宙大怪獣ギララ”の監督は,二本松嘉瑞。主演は,和崎俊哉。音楽は,いずみたく。なお,監修は,光瀬龍,新人のころの藤岡弘が出演しています。


<お話>
 行方不明になった宇宙船の捜索のため,日本が開発した宇宙船アストロボートガンマー号は,月面の宇宙ステーーションを経由して遭難現場に向かった。その途中,機関不調に陥ったガンマー号は,任務遂行を諦め,からくも地球に帰還することができた。帰還したガンマー号のエンジンには,謎の発光体が付着していてこれが期間不調の原因だと思われた。
 数日後,その発光体から宇宙生物が生まれ,周囲のエネルギーを吸収して巨大な怪獣(ギララ)に成長する。ギララには,人類の持ついかなる兵器も全く通用せず,打つ手もないまま日本は,ギララに蹂躙し尽くされると思われたが・・・。 

<キット紹介>

初版は,緑商会が,1967年に“宇宙大怪獣ギララ”の公開に合わせて発売したものです。完成すると,ゼンマイ動力により,二足歩行します。

 今回紹介するのは,童友社が復刻した限定品で,当時そのままのキットを更に化粧箱で覆う形になっています。 


箱の側面に,ミドリSFシリーズの紹介写真が印刷されています。従弟が,キングモグラスとバンガードを持っていましたが,各ギミックがちゃんと動作し,なかなか壊れずに走行し続けた良いキットだったと記憶しています。

 本来は,本キットを組み立てて製作記事を書くべきなのですが,こんな注意書きが添付されていました。 


  これって,作るなってことじゃん・・・汗・・・。


仕方が無いのでパーツの紹介です。ゼンマイユニットは,すでに生産されていないので一から作り起こしたものだそうです。 


同じく,組み立て説明書です。ギララの口元が何気にかわいい・・・。

 歩行させるときにひっくり返らないように足の裏に支えになる部品を接着するようになっています。

 腕は,ゴムチューブに差し込んで固定するようになっています。現在なら,ポリキャップを使っているところですね。

 今では,接着剤の性能が上がっているので数時間で組み上がると思います。でも,作っちゃダメらしいです。 

<DVDで鑑賞してみた>
 廉価版が出たときにDVDを購入したのですが・・・きつい・・・。

 特にBGMが・・・。脳天気にツンタカツンタカとリズムを刻むドラムとデケデケなエレキサウンドがず〜っと流れていて

 それに,“ギララのロック"って何じゃ?

 ビートルズを経験し,クラプトン聞いたりプログレを聞いたりしていた自分にはきつい・・・。まるで拷問のようでした。


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