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特集 双発機

 Douglas C-47 “Skytrain” (Hasegawa 1/200)

by Kiyoshi Iwama(ひやめし会)


C-47 Skytrain ‘Search and Rescue’(1/200) Hasegawa Box Artより

  今月のテーマの一つが”双発機”ということで取り組んだのが、ハセガワからリリースされた1/200シリーズのダグラスC-47スカイトレイン。完成しても、全長が10㎝、全幅が14㎝ほどにしかならないが、立派な双発機である。

 飛行機好きの私は、中学生の頃から、自転車で40~50分かけて、時々伊丹空港まで出かけては飛行機を眺めていた。1960年頃の伊丹空港は、現在のような大きな空港ビルは無く、ターミナルビルは木造の二階建てのような建物だったような記憶がある。送迎デッキなるものも無く、エプロンのすぐ近くにベンチが並んで置いてあった。全日空がまだDC-3を飛ばしていた時代で、バイカウントや日航のDC-4と並ぶようにエプロンに駐機していたのを憶えている。全日空のDC-3は間もなく退役したが、その後も隣接する新明和に修理に飛来する米軍のC-47や海自のR4Dをたまに見たことがあった。最後に見たのは、確か航空局が使っていたDC-3かもしれない。しかし、これ等の機体も1970年を待たずに消えてしまった。

そんな思い出のある機体であるが、DC-3が生まれたのは1935年のことである。その後米陸軍が、軍用輸送機としてC-47を採用した。C-47は外形こそDC-3と同じものの、機体は軍の仕様によって新たに設計し直された機体であった。エンジンも民間型のDC-3ではカーチス・ライト社のR-1820サイクロンエンジンであったが、軍用型ではP&W社のR-1830ツインワスプエンジンに変更されている。

C-47は全天候性能を備え、低空性能や離着陸性能など操縦性に優れたこともあり、1944年末までに民間型のDC-3を含め、10,000機以上が生産された。大半は軍用のC-47であったが、第二次大戦が終わると大量の余剰機が生まれ、民間型に改修され、DC-3として民間の航空会社にも採用された。またC-47としても世界中で軍用輸送機として使用されている。

 時計を戻すが、日本でも戦前、ダグラス社よりライセンス生産権を取得し、昭和飛行機、中島飛行機、立川飛行機などで合計400機強の機体が生産された。零式輸送機として海軍が採用した機体が最も多いが、陸軍もDC-3として20機ほどを採用している。

そんな背景を持つDC-3/C-47であるが、ハセガワから1/200シリーズの一つとして1994年に全日空のDC-3がリリースされた。その後デカール替えでC-47や日本海軍の零式輸送機、海自のR4D等が発売されたが、2012年に零式輸送機L2Dと米陸軍航空隊のC-47をTwo in Oneの形でパッケージされたキットが発売されて以降、市場から姿が消えた。現在、ハセガワのホームページにも掲載されていない。多彩なマーキングが楽しめる機体だけに、小さくて置き場にも困らないのでぜひ再版して欲しいものだ。


C-47 Skytrain”Search and Rescue” Hasegawa (1/200)

 今回製作したキットであるが、以前たまたま店頭で見つけ手に入れたものである。箱にはC-47 Skytrain ”Search and Rescue”と記載されている。これまで見たことのないレアなマーキングに惹かれた。

 キットはスタンドとデカールを除くと23個の部品で完成させることができるので、ストレスフリーで組み上げることができた。仮組をしてみて胴体と主翼の嵌合精度が良かったので胴体と主翼は別々に組み上げ、塗装してから合体した。

(写真1) 組み上げた胴体と主翼


(写真2) 黄色に塗装した胴体と主翼と尾翼


(写真3) 黒の塗装を終えた主翼と水平尾翼


(写真4) 胴体下面や垂直尾翼などへの黒色塗装を終えた胴体


 その後デカールを貼り、別途組み立て、塗装を終えた主脚とプロペラ、そして水平尾翼を取り付ければ完成だ。形は悪くない。C-47の特徴をうまく捉えている。捜索救難機のためか、黄色と黒の目立った塗装で、主翼下面にはこの2色で大きなストライプが描かれている。キットではデカールが準備されていたが、デカール貼りが苦手なことや統一性を考え、文字や側面の窓、エンブレム等以外はマスキングして塗装で仕上げた。マスキングに少し手間取ったが結果的には良かったように思う。操縦席の窓と天測ドームがはリアパーツになっている。これは好き嫌いの問題かもしれないが、個人的には操縦席の窓もデカール仕上げにしてほしかった。このスケールなら、クリアパーツの胴体との嵌合度やクリア部の肉厚を考えると、デカールの方がすっきりするように思う。とは言え、完成機を見ていると、いろんな塗装の機体を何機も並べてみたくなる気がする。

完成したC-47 SkytrainSearch and Rescue














 最後に、よく知らなかったこのサーチアンドレスキュー部隊について調べてみた。箱に入っていたインストには、米陸軍航空隊空輸軍団第1352基地飛行隊(Air Transport Command 1352nd Army Air Force Base Unit) と書かれていた。この部隊は、1944年12月1日にインドのベンガル州ダッカ(現在はバングラディッシュ)のテズガオン飛行場で、空輸軍団のインド-中国部門の隷下に創設されている。ヒマラヤ地域で活動する捜索救難部隊で、後にインドのアッサム州にあるモハンバリ飛行場に移動し、第二次大戦が終わった後の1945年12月22日に解隊となった。
 この部隊が創設される以前からも捜索救難ミッションは行われていたが、この地域は気候的、地理的にも厳しい環境で、遭難したパイロットの捜索、救出任務は困難を極め、遭難者の基地帰還率は30%ほどであった。しかし部隊創設以降、救難者の生存率は徐々に向上し、最後には70%を越えるまでに至ったとある。極めて厳しいミッションだったであろうと推察できる。



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