そんな背景を持つDC-3/C-47であるが、ハセガワから1/200シリーズの一つとして1994年に全日空のDC-3がリリースされた。その後デカール替えでC-47や日本海軍の零式輸送機、海自のR4D等が発売されたが、2012年に零式輸送機L2Dと米陸軍航空隊のC-47をTwo in Oneの形でパッケージされたキットが発売されて以降、市場から姿が消えた。現在、ハセガワのホームページにも掲載されていない。多彩なマーキングが楽しめる機体だけに、小さくて置き場にも困らないのでぜひ再版して欲しいものだ。
C-47 Skytrain”Search and Rescue” Hasegawa (1/200)
今回製作したキットであるが、以前たまたま店頭で見つけ手に入れたものである。箱にはC-47 Skytrain ”Search and Rescue”と記載されている。これまで見たことのないレアなマーキングに惹かれた。
最後に、よく知らなかったこのサーチアンドレスキュー部隊について調べてみた。箱に入っていたインストには、米陸軍航空隊空輸軍団第1352基地飛行隊(Air
Transport Command 1352nd Army Air Force Base Unit) と書かれていた。この部隊は、1944年12月1日にインドのベンガル州ダッカ(現在はバングラディッシュ)のテズガオン飛行場で、空輸軍団のインド-中国部門の隷下に創設されている。ヒマラヤ地域で活動する捜索救難部隊で、後にインドのアッサム州にあるモハンバリ飛行場に移動し、第二次大戦が終わった後の1945年12月22日に解隊となった。
この部隊が創設される以前からも捜索救難ミッションは行われていたが、この地域は気候的、地理的にも厳しい環境で、遭難したパイロットの捜索、救出任務は困難を極め、遭難者の基地帰還率は30%ほどであった。しかし部隊創設以降、救難者の生存率は徐々に向上し、最後には70%を越えるまでに至ったとある。極めて厳しいミッションだったであろうと推察できる。