上の写真、ブラバム F3 1/24 ユニオン なのだが、チューブラシャーシーの形が面白くて、ボディをつけずに完成させたもの。
現在は 全てのレーシングカーがモノコックシャーシーになっているのだから、チューブラシャーシー車のモデル化は実に貴重だ。
それで、ボディをつけると、見えなくなるのが惜しくて、シャーシーのまま飾ったのだが、メカっぽくて いい感じだと自分では 思っている。
下は ヤマハ バイク 。タミヤから カウリングつきで発売されているのだが、タンクも、座席も省略して 飾っている。オートバイの本質である メカニックさを出したかったのだ。
エンジンや、グラマラスな排気管、銀色のセンターダンパーが カウリングにプロテクトされているオートバイの本質をさらけだす。
この2つのモデルとも、最終形態まで完成させなくても、私は模型としては成立していると思うが、いかが思われるだろうか?
実物らしさを追い、細部まで追加するモデリングあり、
逆に 部品を省略することで、実物の本質を表現するモデリングあり。どちらも有りだと思う。
世の中には足し算もあれば引き算もあるということだ。
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飛行機モデラーならば、コクピットを 精密に手を入れて完成させたら、それをボディに入れると見えなくなるので、あまりにもったいなくて そこストップして 箱にしまった。時々出して見ている。なんて 経験をお持ちの方も きっと居られると思う。
最後まで組立てなくても それで、そのキットから充分満足を得られたということだ。
最近、「傑作キットを買い、仮組みをしたら、それでもう頭の中でばっちり完成してしまい、箱に戻して 棚にしまったよ。で、その代わりに 苦労を買った別の簡易インジェクションキットを組み立てている。」 と話してくれた友人がいる。
それは いささか極端ではあるが、、、
察するに 傑作キットからは仮組みだけで満足感を得られたのだろう。それを完成まで持ち込むのも 時間がもったいないなとばかり、別のキットを苦労して組み立てる。作る人の少ないキットは完成の姿を一生見られないことも多い。だから、天から与えられた限られた時間を そこに投入し、完成した姿を見たい一心で作る。
趣味の モデリングは そんなものでいいのかもしれないと思ったりもする。
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