パワー不足気味だった1型の「ハ40」エンジン(離昇出力1175HP)を離昇出力1500HPの「ハ140」エンジンにパワーアップしたのがⅡ型改です。
ところが、ハ140エンジンもまともなものが作れず工場に「首無し飛燕」が並んでしまったために、急遽「首無し飛燕」に空冷エンジンを搭載した5式戦が作られたのは有名な話です。
結局、ハ140を搭載したⅡ型改は99機ほどしか作られませんでしたがそのうちの少数は水滴型の風防をつけていました。
実機がレアなら、キットの方も激レアで、私の知る限り2型改の水滴風防型のまともなインジェクションキットはファインモールドの72しか無いと思います。それも現在絶版状態です。(他にも48のレジンのトランスキットみたいなものはあったと思いますが・・・)
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ファインモールドのキットも一種のトランスキットで、箱の中にハセガワの72分の1の1型のキットが袋ごと入っており、後はファインモールド製の胴体とキャノピー、メタルのプロペラが入っていました。胴体はファインモールドを使い、翼はハセガワを使うようになっているわけです。胴体には旧日本機の表面のベコベコ感を出すためにわざと表面にでこぼこが付けられていますが翼はハセガワスタンダードのツルツル表現なので違和感が有ったのを覚えています。
はめ合いは一部良くないところもありますが、飛燕の最終バージョンの特徴をよく捉えていると思います。最も美しい日本機のひとつと言って良い機体だと思いますので是非再販してほしいものです。48なんか出しても結構売れると思いますけどね・・・
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