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メッサーシュミットMe109E
ニチモ(旧マルサン) 1/48

by 加藤 寛之 


 ご存知、日本のコピーキットの筆頭格。マルサンによるモノグラム1/48の複製品である。今回、自宅の在庫から引っ張り出して組んでみた。マルサンが複製した時代、プラモデルの出来具合は、「キットは素材である」といわれていた程度の品質だった。キットの不満な部分を自分で加工することは、プラモ作りで当然のことだった。そういう考え方でよければ、機首周りの何か所かに穴を開けたこと、風防前方の胴体を斜めに削りこんだこと、水平尾翼の付け根周りをそれらしく加工したこと、垂直尾翼の側面系をそれらしく修正したこと、主翼後縁をスッキリさせたこと、エルロンにお手軽に作ったタブとマスバランスを付けたこと、主脚を固定にしたことくらいしか加工しておらず、見た目の印象よりもずっと素組みに近い完成品である。主翼断面形の相違は修正しにくいので無視し、主翼の厚さの変化が左右で違っていたり、動翼の位置やパネルラインが上下、左右で異なっていたりすることも完成すれば分らないから、これらは手をつけなかった。



 組立てでは、胴体と主翼が組み込めず、ちょっと面倒だった。最初に胴体のフィレットを大きく削り込んでみたがまだまだ足りず、いったん接着した胴体下面を切り開いて接着面を削ぎ、ようやく組み込めた。そんな訳で、胴体も下部がすこし細くなった。この作業は、面倒ではあっても難関というほどのものではない。反省点は、ちょっと主脚の接着角度が立ちすぎ、かつやや長すぎること。つまり、キットが脚可動だったので、それの固定化の際に配慮がたりなかった、ということである。





 塗装は筆塗りで手軽に仕上げた。特にこの機体の胴体側面塗装は、筆塗りでなければ表現しにくいところだ。そうはいっても大雑把にそれらしく塗っただけで、細かな考証はしていない。ところがデカールを貼ろうとしたら、これが硬くて曲面にまったく馴染まない。乾くとピ-ンとつっぱってしまう。しかも旧いキットを組んだことが原因で割れもある。何度か頑張ってみたが、結局、使うことを諦めた。なんとか完成させようと、行きつけの「ワールドホビーショップはせがわ」に泣きついた。店主が持っていたハセガワ1/48E型のキットデカールを譲ってもらい、使えるものをそれらしく貼って、ようやく完成した。デカールには細かなステンシルもあったが、私の好みでそれは使わなかった。



 出来上がってみれば、結構イイ感じである。私には、これで充分「メッサーシュミット」に見える。眺めていて、全体の形の印象がレベル1/72に似ていることに気づいた。この時代のE型の図面が、こんな感じだったのだろうか。
ニチモのキットである証拠に、スタンドに乗せた写真も撮っておいた。“メッサー、宇宙を飛ぶ”というシーンである。





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