Home>今月のハイライト> Photo特集 イギリス博物館めぐり(その19) インターナショナル・エアタトゥー レポート


イギリス博物館めぐり(その19)
インターナショナル・エアタトゥー レポート

小柳 篤司    コヤナギアツシ       . 

 博物館巡りと違いますが、インターナショナル・エアタトゥーのレポートを投稿させて頂きます。

 2010年のイギリス旅行の最後は、7/17(土)と7/18(日)2日間にインターナショナル・エアタトゥー見物です。インターナショナル・エアタトゥーとは毎年7月にイギリスグロスターシャー州のフェアフォード空軍基地で開催される世界最大級のエアショーで、ヨーロッパ諸国の他に世界各国の軍用機が参加します。
http://www.airtattoo.com/
 
 航空雑誌の記事を読んで何時かは行きたいと思っていましたが、2010年夏にやっと念願を果たせました。
 2010年夏は第二次大戦機が参加するフライングレジェンド・エアショーと現用機が参加するインターナショナル・エアタトゥーの2大航空イベントをハシゴする為に、ワールドビュウと言う旅行代理店が主催する基本6日間のツアーにオプションを追加し出国日を1週間前倒しにしました。エアタトゥー・ツアーの代金約30万円はツアーなら相場ですが、航空運賃とホテル代だけ見ると割高感は否めません。しかしエアタトゥーが開催されるフェアフォード空軍基地の周辺は有名な観光地コッツウォルズにも近く、しかも7月はイギリスの観光シーズンなので殆どのホテルは旅行代理店に押さえられています。今夏にスインドンで泊まったホリデイ・インは、スインドン駅から徒歩で約5分なので交通の便は良かったですが、個人では交通の便の良い宿泊先の確保は難しいので、旅行代理店のツアーを利用する方が懸命でしょう。

 エアタトゥー会場のフェアフォード空軍基地へ行くバスは、スインドン駅前のバスステーションを午前7:30から出ていると旅行代理店から貰った案内に書かれていました。初日の7/17(土)は7:15頃にホテルを出ましたが、肝心のバスステーションの場所が分らず、バス停で運転手に聞き7:30を回った頃やっと辿り着きました。バスは7:50に発車し、フェアフォード空軍基地には8:30頃に着きました。バス停から会場入り口まで距離が有り、入り口でセキュリティ・チェックで待たされましたが、9:00頃には会場に入れました。
 エアタトゥーは軍の広報宣伝の場で有ると同時にビジネスショーの面も有り、BAEシステムズBAEシステムズやロッキード・マーチン等の企業がブースを出していました。
 子供向けの遊具が並んだ移動遊園地も有り、大規模なテーマパークの無いイギリスでは娯楽施設の役割も果たしている様です。
 途切れる事無く続くエアタトゥーのデモフライトは、丸一日を立ち見では辛なりそうなので、初日は雛段の様なパブリック・グランドスタンド、2日目はデッキ・チェア座るジュビリー・ガーデン、2種類のチケットを事前に購入しました。
 初日は雛段の様なスタンド席で見物するので、大抵のイベントと同様に良い席を取りたいなら早めに行くべきですが、地上展示機の写真を撮っていたのでスタンド席に着いたのは10:00頃、後ろから3列目の席に坐れました。スタンド席の前は芝生にデッキ・チェアが並べられたジュビリー・ガーデンで、翌日はここで見物です。どちらも柵で囲われたエリアで、丸でホテルのトイレの様な仮設トイレや、専用のカフェ等が設けられています。
 デモフライトは10時前から始まりました。午後18時まで会場上空を絶えず飛行機が飛び回り、デモフライトが続く間には次の機体が出番を待っているので、空に飛行機の姿が途切れる事が有りません。
ファーンボロ航空ショーを控えていた為でしょうか、会場には次世代グリペン開発の為のデモンストレーター、グリペンNGが展示されましたが、デモフライトはグリペンの在来型でした。最新鋭軍用輸送機エアバスA400Mは、離陸直後に急上昇し軽加重だからこそ出来る芸当ですが90度近い角度で急旋回を披露しました。スホーイの新型旅客機スーパージェットは会場上空をフライパスしましたが、これは翌週のファーンボロ航空ショーの前哨戦かも知れません。
 F-22ラプター、スーパーホーネット、タイフーン等の現役の戦闘機が飛び、その中でもF-22ラプターは垂直に昇って空中停止する等、他機には真似の出来ないとてつもない機動性能を見せ付けました。低速度域での失速特性をデモしたので、実戦に役立つ訳では有りませんが、新世代戦闘機の片鱗を見た思いです。
 パトルイユ・スイス、パトルイユ・ド・フランス、レッドアローズ等、世界各国のアクロチームが競演した他、今年はバトル・オブ・ブリテン70周年なのでスピットファイア、ハリケーンの他、現存するメッサーシュミットMe109Gで唯一のダイムラーベンツ・エンジン装備機も飛びました。往年のライバル夢の競演と言う事で、Me109Gはバトル・オブ・ブリテンに参加してない等と無粋な突っ込みはしない様に。
ヒストリック機の大物ならアブロ・バルカンまで飛びました。
http://www.vulcantothesky.org/

 インターナショナル・エアタトゥー2日目7/18(日)は道に迷わなかったので、7:25発のバスに乗ったので、前日より早く会場に入れました。デモフライトのスケジュールは昨日と殆ど同じなので、午前中は地上展示機の撮影に専念しました。2日目は朝から曇りで時々小雨が降るあいにくの空模様でした。パトルイユ・スイス、パトルイユ・ド・フランス、レッドアローズ等のアクロチームは、雲が低かった為に垂直面のマニューバーは無く、水平面のマニューバーを披露しました。昨日にとてつもない機動性能を見せ付けたF-22ラプターも、水平面のマニューバーが殆どで、デモフライトは昨日の方が充実していました。イギリスは天気が変わり易いので、エアショー見物ならリスクを減らす為に2日間通う方が良さそうです。

写真(1) 4planes


写真(2) A400M


写真(3) F-22


写真(4) AH-64,F-16


写真(5) GripenNG


写真(6) Hawk


写真(7) Alphajet


写真(8) Bf109G


写真(9) B757


写真(10) France


写真(11) Su22


写真(12) Tucano


写真(13) Norway F-16


写真(14) スタンド


写真(15) Red Arrows


写真(16) SuperJet


写真(17) Swiss


写真(18) Tornade


写真(19) Vulcan


Home >今月のハイライト>Photo特集 イギリス博物館めぐり(その19) インターナショナル・エアタトゥー レポート

Vol.25 2011 Janualy.   www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /editor Hiromichi Taguchi 田口博通
  無断転載を禁ず  リンクフリー
「webモデラーズ について

資料記事

TOTAL PAGE