WW2末期に日本軍の特攻機の恐怖にさらされたアメリカ海軍は機動部隊や艦船を守る高速の迎撃戦闘機を求めていた。
1947年海軍機メーカーの老舗の一つであったダグラス社にも艦隊防空要撃機の開発指示が海軍から出され当時社内で開発中だったD-571と呼ばれるデルタ翼機を提案した。
この提案を受けた海軍当局は1949年に正式にXF-4Dとして発注した。
試作機は1951年1月21日にエドワーズAFBで初飛行を行った。しかし当初から搭載しているウエスチングハウスJ40ジエットエンジンの推力不足やデルタ翼機特有のピッチアップ癖で実戦配備は大幅に遅れ推力のアップしたP&W社J57エンジンに換装しピッチアップ癖をある程度治し火器管制装置も信頼の置ける物に交換した量産型が配備されたのは1956年4月であった。
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海軍と海兵隊に配備されたスカイレイは持ち前のスピードと上昇力で艦隊や海外基地の防空任務に就き海軍基地のみならずアメリカ本土の各地にローテンション配備されソ連の爆撃機から本土を守る任務に就いた。
惜しむらくはレーダーを搭載し全天候能力を持つにもかかわらず装備したミサイルが短射程の目視誘導式のサイドワインダーであった事である。
(性能)
全幅・10.21m
全長・13.93m
自重・7.270Kg
最大速度・1,118Km
航続距離・1.930Km
武装・20mm機関砲×4
外部パイロンに
1.814Kg |