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    「ファインモールド 1/48 烈風11型」

by Y大佐

 烈風は零戦の後継機として開発された艦上戦闘機ですが、開発に手間取り終戦までに試作機が8機完成しただけでした。開発が始まったのは昭和17年4月頃らしいですが高速度に長大な航続距離、零戦並みの運動性・操縦性など無茶なスペックを要求され、発動機は誉エンジンを指定されています。
ところが、肝心の誉エンジンは仕様の出力が出ない状態で試作機も性能不足。
エンジンを三菱製のハ-43-11に換装してようやく性能が出せたところで終戦となっています。設計者の堀越技師は雷電の改良なども担当しており過労が原因で体を壊しています。
無茶なスペックを要求しながら、必要なリソース(物的、人的資源)を割り当てないという点で典型的な失敗プロジェクトと言えるかもしれません。

 ファインモールドの烈風も良く出来たキットで特に問題なく組むことが出来ます。
烈風の、どことなく間延びしたイメージがうまく表現されています。
堀越技師に自由な発想で設計をやらせていたらどのような「烈風」になったのか考えてみるのも面白いと思いました。





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Vol35 2011 November.    www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /editor Hiromichi Taguchi 田口博通
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