実機は、1916年3月フランク・バーンウェル設計で「F2A」として誕生しましたが、50機の生産で「F2B」に切り替えられ10月25日に初飛行を行い、もっとも成功した2人乗りの戦闘・偵察機です。しかし、その機動性、操縦性の良さから現場での人気も高く、大量生産ラインを築きあげましたが、慢性的なエンジン不足に悩まされ続けました。この時期はロールスロイスでは常にあらゆるタイプのエンジンが不足しており「F2B」のファルコンⅢに代わるエンジンはなかなか出現してくれませんでした。タイプ15としてサンビーム・アラブエンジンを使用しましたが、振動が酷く使い物にならず、タイプ16ではイスパノスイーザのエンジンを使用。
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しかしこのエンジンはS・E・5・a戦闘機やソッピースの戦闘機などに取られるというていたらく(笑) ニュータイプが配備されても、依然ファルコンを積んだ旧式の活躍が目立ちました。武装はヴィッカーズ固定機銃と偵察席の7.7mmルイス旋廻機銃です。後に偵察席には旋廻機銃が1挺追加されました。各型合わせて休戦までに3101機生産され、戦後も生産は続けられ1932年までに総生産は5500機に達しています。
翼幅11960mm、長さ7870mm、最高速度198㎞/h、重量1747㎏、乗員2名。 |