Home> 連載 世界の名作発掘(第30回) エアーフイックス1/72 「フーガーマジステール練習機」

連載  世界の名作(迷作)キット発掘コーナー (第30回)

エアーフイックス1/72
「フーガーマジステール練習機」

by 鳥巣 Torisu           /    

 

<実機解説>

WW2後世界の軍用機はジエット化が進み
当時のフランスではポテーズ社が提案したジエットエンジンを2個搭載した110°のV字型尾翼を持つ練習機の開発が進められ1952年7月に初飛行した。
V字翼のもたらす操縦性の良さからフランス空海軍に留まらずベルギーや西ドイツ・フインランド・イスラエル及び多くのアフリカ諸国に採用され250機生産された。
その操縦性の良さからイスラエルやアフリカ諸国では攻撃機としても使用され数々の実戦にも投入されている。
概要

全長:10.56m
全幅:12・15m
全高:2.80m
重量:3.260kg
エンジン:チュルボメカ・マルボレⅡAターボジエット
     推力3.91kN×2
最大速度:725km
航続距離:1400km
武装 7.5(7.62)mm機銃×2
主翼下のハードポイントに140kgの爆弾及びロケット弾の搭載が可能
 

<キット解説>

エアーフイックッス社が1973年に発売したキットです
全面凸リベットモールドですが気合いの入ったコクピットパーツやパイロット逹そして透明度の良いキャノピー等細部への拘りを感じられるキットで好印象を受けます。
箱絵とキット

製作

<コクピットから>

バスタブ式のコクピットパーツに座席とサイドコンソールパネルがモールドされています。
立体的な表現で好感が持てます
前後席のメインパネルとスティック何故か膝から下の無いパイロット2名から構成されています(笑)
胴体内側とコクピットをクレオスNo72エアークラフトグレーで塗りメインパネルとコンソールパネルクレオスNo40ジャーマングレーで塗りエナメルの銀で軽くドライブラシしました。

<胴体と主翼・尾翼の組み立て>

コクピットの塗装と組み立てが終わったらコクピットを取りつけます。
エア―インテーク内部のパーツとエンジン部の隔壁を取りつけた後左右胴体を貼り合わせます。
インテーク内部パーツ胴体と干渉するのでデザインナイフで削って調整しました。
胴体が組み終わったら主翼を組み立てます
主翼の上下を貼り合わせるときに下面の端が上面に当って収まらないのでここはヤスリで削り調整して取り付けました。
調整後主翼を取りつけます
主翼の取り付けが終わったら尾翼を取りつけます
尾翼の取りつけ角度があいまいなので実機写真や図面を見て角度を決めて取りつけます。
注意しないと下の方向へ下がり気味に付いてしまいます。


<隙間と段ズレの修正>

<サフ吹きとパネルラインの彫直し>

胴体貼り合わせ部と主翼・エアーインテークの結合部に隙間と段ズレが発生しますのでラッカーパテを盛り付けて乾燥後に紙ヤスリ#320・800・1000・1500と番数を上げて削り整形します。
整形ついでに大根おろし器のようなリベットモールドも全て削りました。
整形が終わったら#1200の缶サフ(グレータイプ)を吹きます。
サフが乾燥したらトライツールのP-カッタで大きなパネルラインのみ彫直しました。


<塗装>

パネルラインを彫直したら塗装に入ります
今回使用した色は
ガイアカラー「ピュアブラック」
クレオスMrカラー
No8  「銀」
No59「オレンジ」 の3色で塗りました。

発色を良くするためガイアカラー「ピュアブラック」を下地に塗ります。
次にMrカラーの「銀」を塗ります
銀塗装の乾燥のため1昼夜置きます。
銀が乾いたら機首部と胴体後部そして主翼端にトレーナーカラーの「オレンジ」を塗るために塗り分けライン用のマスキングテープ貼りました。
塗り分けラインが決まったら大きめのマスキンテープでオレンジを塗らない箇所をマスクします。
マスク作業が済みましたらベースホワイトを(グランプリホワイト)塗りオレンジを重ね塗りします。
Mrカラーのオレンジは隠ぺい力が弱い色なので薄く何度も重ね塗りをしました。
基本塗装が終わり塗料が乾燥したら
インテークの淵にシャインレッド
機首上部にマットブラックとしてジャーマングレー
を塗りました。
これで塗装作業は終了です


<細部パーツの組み付け>

主脚と前脚を取りつけます
タイヤがとても小さいので落として失くさないように注意して取りつけます。
脚カバーは取り付けのダボ穴は有りませんので接着面の塗装をヤスリで削り接着剤をしつかりと塗り取り付けましょう。
ブレードアンテナとパイロット・キャノピー類を付けて組み立ては終了です


<デカール貼り>

製造年数から●●年経っているので経年劣化が心配されましたが発色も良くお湯に付けた途端にバラバラになる事は有りませんでした。
ただ国籍マークが貼った後に淵が反り返ったのでマークセッターを塗り反りを抑えました。

デカール貼りが終了したら全体に光沢クリアーを吹き付けて完成です。
今回も貴重なエアーフイックス社のマジステール練習機を作る機会を与えてくださった編集部に感謝です。

参考資料
インターネット
Webiro辞書より抜粋
キットのインストより


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