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   青島プラモ日記(その6)
完成ミラージュⅢC (アカデミー1/48)

by 田口博通

久しぶりの青島プラモ日記です。今月は途中で中断していたアカデミーのミラージュ3が9月にやっと完成を迎えました。(前回その1 2012年1月)
9月中旬以降 殆ど「引き籠り」の生活を余儀なくされていますので、
もう一機完成しました。が そちらは来月回しにしたいと思います。



 まずは山東省青島の話題からです。
9月15、16日の反日デモでは青島がすっかり有名になってしまい 皆様には大変ご心配をおかけしました。住んでいる新市街地区は反日デモがあったものの、幸い無事です。
 
自宅マンション下の市政府五四広場に9月16日午前、デモ隊が集結し、香港路ジャスコまで行進して行きましたので、前日 打ち壊し被害にあった黄島ジャスコと同様にあわやと駐在日本人皆心配しましたが、公安が厳しく規制したためかどうか、事なきを得ました。

市政府五四広場に集合を始めた反日デモ隊 写真に写っていませんが左手が香港路ジャスコです。
(9月16日午前10時 自宅から撮影)


 9月15日の対岸青島黄島開発区の日系工場の被害は想像以上のものがありました。テレビでも放映されていますが、黄島ジャスコが打ち壊し略奪に、開発区の電子部品、自動車部品の日系10社以上が工場焼き討ちにあい、建物外壁を残して、内部は設備も含めほとんど焼けただれているようです。

 長年 電子業界におりますが、通常、電子系の生産工場の中は可燃物を嫌い、安全には特に気を配っていますから、火をつけても たやすく燃やすことができません。プラスチック材はV94仕様難燃自己消火材ですし、残りは金属部品です。設備も不燃化対策が施されていますから、通常は工場内部に燃えるものが無いのです。建物も木造でなく、レンガ作りです。
どうやったら あそこまで燃やすことができるのか、不思議でなりません。多量のガソリンなど可燃物を持ち込み かなりの準備と予行演習をしていたのであろうと思わせます。

 反日デモの後は 外出中は日本語会話を控え、できるだけ外出もひかえるようにとの領事館からの警告も回っていますので、肩身が狭い、窮屈な生活が続いております。バスの中で 日本人から携帯電話を受けても、日本語で話すと、周りから ジロッと見られますので、「ウェイ?」と中国語で返答する始末です。
とんだところで、お国の軽はずみな行動のとばっちりをバッチリと受けております。

 1978年 この問題は、当時の 田中角栄と周恩来 両首相の間で 「将来まで棚上げする」高度な戦略的判断と政治的知恵で了解に達し(要するに大人の対応ですね) 日中平和友好条約の締結をしたとのことですので、現N田政権にも 大人の対応を続けてもらいたかったですね。といっても今となっては、もう遅しですか。
 トウショウヘイは 当時、「こうした問題は そのままにしておいてかまわない。我々の世代は知恵が十分でなく、この問題は話がかみ合わない。次の世代は我々より聡明だから、皆が受け入れられる良い方法を見つけ、この問題を解決するだろう」とはっきりと言ったとのことです。ニュースで見た経団連会長の会見では 「現在は聡明どころか幼稚になってしまった」と苦言を呈していましたが、幼稚化した政府と政治家を抱える不幸な日本は これからどうなるのでしょうか、一日本国民として 本当に心配であります。

さて、 本題のミラージュです。


前回アカデミーキット付属のイスラエル空軍デカールが寄り目で使えず、しばらく中断していました。日本一時帰国の際に純正フジミのキット付属デカールがナカバヤシ アルバムの中でモスポール化されていたものを解凍し、青島に持って来ました。
せっかくですから、本家本元のフランス空軍仕様としました。

このフジミのキット付属デカールですが、ウン十年モスポール化されていたので、バラバラ事件の不安があり、一応マイクロデカールリキッドを塗って持って来ました。

9月の日曜日、製作開始です。
糊は完全に弱っていましたので、以前F-89製作の時に買い求めた液体糊を使いました。というわけでフランス空軍機が出現しました。



脚部品はオリジナルが良くできていると、コピー品もそれなりにできていて当然ですので、安心して接着しました。
脚カバーは困ったことにイモヅケです。接着面積も非常に小さいので 補強のためにデカールの余白でヒンジを作りました。



キャノピーの塗装は日本から持ち込んだタミヤマスキングテープを細切りにしてマスキングしました。まず、艶消し黒で下塗りしてシルバーで塗装します。テープをはがすと 出来上がり。
機首ピトー管はシンチュウ線もパイプも手に入らないので、太目の縫い針をジャスコで探してきて 使いました。先端が尖り過ぎていて危険なので、やすりで少し落としてあります。 ここまでで半日経過。




 
夜 タイヤと脚を塗装して、フジミならぬアカデミーのミラージュⅢC完成です。
オリジナル フジミのスタイルがよほど優れているのでしょう、 破たんがありません。
銀翼と機首が きらりと光ります。
今回は コピー品が先に完成となりましたが、 実は フジミのキットが 日本のデビスモンサンで眠っていますので、いずれ 作ってやりたいですね。

青島で完成に持ち込んだのは これで 2機目。写真を撮ろうにも バックの紙が入手できず、包み紙を買ってきまして 使ってみました。カメラスタンドもなく、手持ちで撮影しましたが、とりあえず 見られるでしょうか。

プラモデルを作る時は 周囲の環境のことも しばらく忘れることが出来 いいもんです。
一服の心のやすらぎ といったところでしょうか 、 
それでは 次回の青島プラモ日記にて 







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