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「Fokker D.ⅦF」(RODEN 1/72)

by 作左衛門

 


こんにちは、作左衛門でございます。
模型作りの秋ですね(笑) 私は、製作は早朝からと決めています。3時から4時の間に起床して、7時半から8時ごろまでを製作時間としています。また仕事が休みの日はそれ以上になる場合もあり、これはもう習慣化されているので、ほぼ毎日飛行機模型に手を触れています。その代わり、夜は結構早く、飯食って飲んで9時頃には就寝(笑)
ま、健康的にはいいのかも……と思っていますが……。
さて、今回のお題は1/72 RODENのフォッカーD.Ⅶ、ゲーリング中尉の愛機「白い騎士」です。D.Ⅶは張り線のない機体で、複葉機に躊躇している方には入門機となるかもしれません。

(2キット)



実機は1918年4月から約半年の参戦でしたが、休戦条約に及び「すべてのD.Ⅶは連合国に引き渡すこと」という一項を盛りこむほど、他のドイツ戦闘機のどれよりも連合国を悩ませました。当時最良の戦闘機と称された名機です。
左右上翼が一体に作られていることや、胴体の骨組みが鋼管製が特徴で、スパッドSⅧなどに速度は及びませんでしたが、頑丈で視界が良好で操縦性運動性ともに優れ、機銃の威力も大きく、組立整備が容易でした。
翼幅8900mm、長さ7000mm、最高速度200㎞/h、重量850㎏、乗員1名。

製作です。
まずは必要パーツをニッパーで切り離してケースにひとまとめにしておきます。
このクラスの複葉機はパーツ数も多くなく、使用ミスもなくなりこうするとなにかと便利です。また、思った以上に少なく見えるため精神衛生上大変よろしいかと(笑)

(3パーツ)



だいたいの指定通りに塗装して組上げます。エンジンは上部しか見えないためフラットブラック1色で塗装。計器パネルは一部間違いがあったので作り直しました。シートベルトはマスキングテープの細切りです。

(4エンジン・コクピット)



左右胴体を合わせた後、コクピットシート床板、計器パネルを接着します。

(5胴体)



ここまでは順調に進みましたが、下翼と胴体の接合で思わぬトラップが……(笑)
下翼を胴体の所定の位置にカパッとはめ込むのですが、胴体の幅に合わず翼ガイド中央を切断して3ミリほどプラ版をかませました。また機首の段差も異常だったので、2種の厚みのプラ版でカバー。隙間もすごい(笑) パテを盛りガシガシ作業です。

(6下翼01)


 (7下翼02)



尾翼付け根の段差も著しくパテ盛り作業。付け根のエッジは一旦カットして改めてプラ版を接着し整形しました。方向蛇も寸詰まりで、下まで届いていなかったので自作しました。プラロッドとラッカーパテでリブを表現。

(8尾翼01)


 (9尾翼02)



で、どうにか「天の字」(笑) 塗装はフラットホワイト一色ですが、メリハリのつけようもなく吹いただけです。多少のウェザリングでメリハリをつけます。透ける心配もないので十字マークはデカール。ペラのみは木目で極力ボックスアートに近い感じで塗装。

(10塗装・デカール)


 (11プロペラ)



機首両サイドは鉄製で多めにインテークがあります。タミヤカラーのジャーマングレイでハゲチョロを表現し、インテーク排出口はフラットブラックで塗装。
エンジン上部の補強ロッドは真鍮線に変えました。

(12機首インテーク)


 (13機首)



前述のようにこの機体は翼間張り線がなく、尾翼の一部のみです。
コントロールホーンはプラ版で自作。

(14リギング01)


 (15リギング02)



ウェザリングも派手になると違和感が出るので控えめに(笑)
化粧用のアイシャドウ、ダークな色をパステルと同様に筆や麺棒で軽く、リブを浮き立たせる感じでこすっていきます。アイシャドウは微妙なウェット感があり色数も豊富で簡単なウェザリングにはお勧めです。100均で購入……ラメ入りもあるので注意(笑)

(16ウェザリング)



今回も簡単なディオラマにします。回りをマスキングしたフォトフレームにタイルの目地材を流し入れ、乾燥する前に鉄道模型用のシーナリーストーンをトッピング(笑)
こげ茶系で全体を塗装し、鉄道模型用のシーナリーパウダー・グリーンをボンドで接着。
乾燥後、再度こげ茶で全体を吹いてコントラストを抑えます。

(17ベース01) 


(18ベース02) 


(19ベース03) 


(20ベース04)



フィギアは2体登場させました。いずれもプライザーです。
エポパテでコートをモールドして簡単な改造をしました。

(21フィギア01) 


(22フィギア02) 


(23フィギア03)



ベースに飛行機とフィギアを接着して完成です。

(24完成01) 


(25完成02) 


(26完成03) 


(27完成04)



RODENでは、このフォッカーDⅦはいくつかのバリエーション出ていて、金型は殆ど同じです。デカールも1機(1箱)に3~4種と豊富に付属していて、カラーリングも派手で楽しみのひとつとなり、コレクションにはいいかもしれません。鬼門の張り線もないし(笑)
以前私が製作した1機です。カール・デゲロウ少尉の愛機です。

(28バリエーション01) 


(29バリエーション02)


では、次回また。


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