F-105シリーズ初の量産型であるB型は1958年5月にアメリカ空軍に引き渡された後生産機は次々に戦術航空団(TAC)の4つの飛行隊に配備された。当時の最先端技術を用いた画期的な機体だったが高度な爆撃システムの実用運用に時間が掛かりその生産機数は71機と少なく改良型のD型へと生産は移行した。D型の配備が進むと多くは予備役やANG(州空軍)へ送られ第二の人生を送る事になったその後システムトラブルが解消されANGのパイロット達には安定のある機体と好評であったことは皮肉である。
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またTACの任務を離れた一部の機体は使用していたF-100Cの老朽化に悩んでいたサンダーバーズが目を付け9機を導入しアクバット飛行用の改造を施して1963年のデモシーズンに投入した。しかしF-105Bでのシーズン開始後6回目の演技中に一機がショー飛行中に空中分解で墜落してサンダーバーズでF-105Bの使用は終わった。
諸元
全長:63.1フィート
全高:19.7フィート
全幅:34.9フィート
基本重量:25,855ℓb
エンジン:P&W J75-P-19
推力:6,810kg(A/B11,350kg)
最大速度:M2,03
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