ベルP-63キングコブラとは、P-39エアラコブラの発展型です。
エンジンを機体の重心位置に近い胴体中央部に装備し、延長軸を介して機首のプロペラを駆動する戦闘機は第二次大戦前から世界各国で開発されたが、開戦時に実用化されたのはP-39エアラコブラだけだった。同機はタービン過給機を装備し大口径の37mm機関砲で武装した迎撃機として開発されたが、量産型はタービン過給機を外された為に性能が低下し日独の戦闘機に対抗出来なかった。 |
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P-63キングコブラはエンジンを2段2速過給機付きのアリソンV-1710-93に換装、翼面積を増やした層流翼の主翼、尾翼面積の拡大、燃料容量の増加等、全面的に改設計された。P-63キングコブラはP-39エアラコブラより性能は向上したが、既にP-51マスタング、P-47サンダーボルト等が実戦配備され、P-63は両機より性能的に劣っていた為、約3,300機生産されたが殆どはソ連やフランス等に供与され、アメリカ軍機は訓練に使われただけで実戦に参加しなかった。
撮影時期:2012年5月4日(土)
撮影場所:プレーンズ・オブ・フェイム博物館 http://planesoffame.org/
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