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   JU87ユンカースの待機

by 愛知県在住 作者 清水 栄治




■作品全体について
ドイツの有名なユンカース急降下爆撃機が飛行場で休息をとっている状況を表しました。
飛行場の形状は普通のコンクリートではなく、亀甲状のものを選びました。これはある雑誌の実際の写真を基に作りこんでいます。
飛行機の傍らにはドイツの将校を立たせ何やら作戦を練っている状況にしました。飛行機がデカイせいか将校が小さく見えるのは縮小サイズが違うためでバランスの違和感が感じられる作品となりました。それでは作品を順を追って紹介していきます。




■飛行機キットについて
レベル製の1/32JU87ユンカース急降下爆撃機ですが、古いキットで再版物だと思います。
今現在はありませんがレオナルド名古屋で購入したものです。その当時は店長の趣味で古い飛行機キットをわんさか仕入れていて、ついつい無駄買いをしてしまった一つのキットでした。
キットのプロポーションはまずまずですが凸リベット・凸パネルで又リベットが大きくびっしりと入り無骨なものでした。
早速リベット打ちとパネルの筋ぼりに変えました。リベットはピンバイスの4mmを使用しましたがプラスチックが柔らかいせいか、深い穴になってしましました。
キットにはエンジンらしきものが付いていましたが、気に入らなく雑誌を取り寄せフルスクラッチをしました。エンジン関連は出来る限りの再現に挑みました。その他コックピットは追加工作 尾翼類は切り離し可動状態にしました。




■将校について
ドラゴン製の1/35将校セットですが、キットの出来はよくドラゴンが一番油が乗っていた時代のものでした。飛行場と飛行機だけでは躍動感がなく、バイクや運搬車では冷たい感じがするため人を配置して生気を持たせてみました。 ストレートに組み上げてエナメル塗装で仕上げました。
顔の塗装が今一うまくいきません。これがうまくいくと人形がひつたつのになー。




■塗装について
飛行機の塗装はラッカー系を使用しました。色調についてはかなり明るめに又目立つように配色をしましたがリベット打ちの穴が深かったせいで穴がよく目立つようになってしましました。それは後で気がついたことですが指定カラーを塗っていればこんなことにはならなったと思いました。後の祭です。 塗装後キット付属のデカール張り。これが一苦労でした。デカールが硬く軟化剤の効きが悪く何度もお湯で柔らかくして貼りつけました。その次は薄めのエナメル塗料でパネルライン塗りデカールの艶と機体の艶が違うためラッカー系の艶有クリアーを吹き、艶合わせとデカールのシルバリング防止をしました。最後に仕上げのラッカー系の艶なしクリアーを吹きつけました。
少し艶けしが強かった感がありました。




■全体をとおして
この作品の制作時間は200時間以上かかったと思います。リベット打ちとエンジン、コックピット製作にかなりの時間を費やしました。飛行機に手を入れすぎると、それの単品だけのほうが良かったかもしれません。この作品もJMCにトライしましたが、マスターズクラスに入り賞には至りませんでした。 翌年の静岡ホビーショーの会場発表でハセガワから1/32でユンカースが出るとのアナウンス。がっかりしました。でも大きなキットを改造する醍醐味を味会うことができて満足でした。又次に挑戦です。お楽しみに。




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Vol 55 2013 May.    www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /editor Hiromichi Taguchi 田口博通
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