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ピッツ・スペシャル (ＬＳ　1/72)

by 田口博通Ｈｉｒｏｍｉｃｈｉ　Taguchi

　民間機特集にあわせてＬＳのピッツスペシャル　アクロバット機です。1/72では手の平にチョコンと載るほどの　ほんの小さな機体です。
　確か1980年代の発売キットでオリジナルのＬＳ版は当然絶版ですが、他社ブランドでは今でも　入手可能と思います。

作ったのは20年くらい前のことで、付属しているCANADIAN REDSの塗装にしました。胴体の赤白の塗り分けとデカールを貼るのに苦労しました。
密着させるのにマイクロのリキッドを使ったのですが、酢のような匂いがずっと残りました。残念ながら白の文字が薄く少し下の赤がすけています。

　ピッツのアクロバット飛行は2.11以前は厚木基地オープンハウスの目玉だった時期があり、毎年　楽しみでした。特に背面での低空飛行は非常にスリリングな飛行でした。
アクロバットに使われていたのは　確か複座機であったと記憶しています。

後に事故で亡くなられたロック岩崎さんが当日サイン会をされていて、にこやかに笑って握手された時の強く手を握った感覚が今だ残っています。
生きておられたら、航空ショーの度に我々を感動させていたことでしょう。惜しい方をなくしました。

　初夏の青空をバックに午後の日差しの中を滑走路をタキシングしていくピッツの姿は実に軽快で、蝶のようにいきなり空に舞い上がり　痛快でした。
なんだか平和のありがたさと幸せを感じたものです。

それを思い出して、もえぎ色をバックに写真を撮ってみました。

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