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誌上個展

「Flak18」&「ナースホルン」(ハセガワ 1/72)

by オンケル・ハイニ

前回、「ペギラ」と「ドム」を投稿させていただいたハイニと申します。
今回はハセガワ特集という事で、ハセガワの1/72の「Flak18」と「ナースホルン」です。
えーっ、「ナースホルン」はハセドラ時代の物ですので、ちょいと無理がありますかね…。
しかし、ハセドラの存在が一時代を築いたのは確かな事実ですので、ひたすらご容赦願います。
 
まずは「Flak18」88㎜野戦高射砲です。

(写真1)


(写真1)
「アハトアハト(ハチハチ)」と呼ばれ、WWⅡ欧州戦線での活躍はあまりにも有名です。
田宮の1/35ではFlak18と36のコンパチですが、ハセガワではFlak18のみで、運搬架も初期型になっています、

砲身はFlak36の様にも見えますが、高射砲の砲身は消耗品ですので、実物でもFlak18の砲架に36の砲身を、またその逆の例も多々あります。

(写真2)


(写真2)
ハセガワのキットはかなり古いもので、今の目から見ると物足りない部分も多々ありますが、スケールと時代を思えば充分なものだと思いますが、それでも多少手を入れています。
まず防楯です、縁を薄く削り、照準口のモールドを削り落してから開口、カバー部をプラ板で作り直しています、また、防楯取り付け架を0.4㎜の真鍮線で作り直し、同様にトラベリング・ロックや椅子の手すりやなども真鍮線に置き換えています。

また、十字架式の砲架の左右の床板を丸型から角型に作り替えました。
塗装はダークイエローの単色です、Flak18だとジャ-マングレ-の方が一般的でしょうが、最初はアフリカ戦線をイメージしていたのと、小スケールのキットですのでダ-クイエロ-にブラウンの墨入れの方が細部を強調できると考えました。
 
続いて「ナ-スホルン」です。

(写真3)


(写真3)
ハセドラのキットをストレ-トに組んだだけで特に手を入れていません、一部の手摺を真鍮線に置き換えただけです。

キット自体の出来が良いので、オープントップの車輛でこの小スケ-ルであることを思えば充分以上の出来栄えだと思います。

(写真4)


(写真4)
特にキャタピラは薄く綺麗なモールドで、昔のキットだと分厚く硬く、小スケ-ルキットの最大欠点を克服しています。
突撃砲兵は他キットからの借り物です。

塗装はダ-クイエロ-にグリ-ンとブラウンの迷彩で、ごく控えめの墨入れや汚し、チッピングを入れています。
今回もキットは以前に作ったものの使い回しで申し訳ないので、簡単なディオラマに仕立ててみました。

(写真5)


(写真6)


(写真5・6)
以前からやりたかったウクライナの風車を作ってみました。
ウクライナ地方には種々の風車があるようで、今回制作したものは、やや大きなもので、1/35でやると巨大な構造物になってしまうので、今回1/72なので気軽に制作しました。

サイズは想像から割り出したもので、まあ適当です。

(写真7)


(写真7)
上の写真はパーツの段階です、真ん中の上にあるのはサイズと形状を確認するための紙型です、これで大体の形状を決めたうえで、1.2㎜のプラ板から切り出して、Pカッタ-で筋掘りを入れています。
土壁造りの土台部分は発砲スチロ-ルを切り出して、百円ショップの紙粘土で形にしています。安物の紙粘土の場合直接色を塗ると簡単に剥がれてしまいますので、溶きパテでコ-ティングしています。

三つ又のパ-ツは風車の向きを変えるための物で、風の方向に小屋型の部分を回転させるためのものです。

(写真8)


(写真9)


(写真8・9)
で、風車の羽根を作った後でハタと気がついたのですが、「…ピッチをつけ忘れた-」
ご存知の通り羽根には角度というかひねりが付いていないと、風が吹いても回転しません。

これでは単なる抵抗物体でしかありません…。今回は作り直す時間がありませんので このままにさせて頂きます…(涙)。

(写真10)


(写真11)


(写真10・11)
市街戦のイメ-ジで作ったものです。
これもだいぶ前に作ったもので崩れたビルはベニヤ板に溶きパテでコーティングしたものです。。

最近は1/72でも出来の良いフィギアが発売されているのでいつかリファインしたいと思っています


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