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   Bf109滑走路にて

by 愛知県在住 作者 清水 栄治




■作品について
この作品は今から9年前(2004年)の作品で、その当時飛行機のスケールの主流は1/48でビッグスケールの1/32はあまりに世間に出ておらず、作る人もいなかったのではないかと思います。そのスケールではレベルか今回の作品のハセガワガがシリーズで出していたと記憶しています。 なぜ1/32にしたのかは、よる年には勝てず“ろう眼”が進んできまして小さな部品をさわることが苦痛に感じられて、それを避けるために今回のサイズに至った訳です。作風はジオラマですが滑走路における戦闘機の休息状態を表現してみました。これより順に製作に関して解説をしていきます。




■飛行機キットについて
ハセガワ製1/32メッサーシュミットBf109Eで十数年前の値段で定価1800円でした。地元の模型店で購入したと思います。キットの機体表面はパネルライン、リベットなど全て凸仕上げでした。再版もので多少のバリなどが見られましたが全体のプロポーションは良いほうで部品数が少なく抑えられて作りやすいキット内容でした。この時点ではリベットを凹に打つ技術がなくてパネルラインだけを筋ぼりにしました。 キットにエンジンは付属していましたがとてもエンジンとは言い難く、追加工作をして“らしさ”を追求しました。その他については補助翼を切り離し“動状態”にしてあります。又点検ハッチなどに手を入れました。塗装はエアブラシでラッカー系を主体にパネルラインの墨入れはエナメル系で、キット付属のデカールを使い仕上げにラッカー系の強めの艶消しクリアーを吹きつけました。




■パイロット、ケッテンクトーラについて
パイロットはファインモールド製の1/32を使用しております。その当時国内では唯一立ち姿のパイロットはここのメーカーしか出しておらず大変ありがたい存在でした。キットはストレートに作り塗装はエナメル系で仕上げてあります。 次にケッテンクトーラはタミヤ製の1/35で同じサイズで言えばドラム缶や燃料缶なども同サイズでキットをストレートに組んでおります。塗装はエアブラシと筆塗りのエナメル系で仕上げております。32と35のサイズ違いはあまり気にしませんでした。




■その他小物について
滑走路につきもの小道具や備品などはプラ版とプラ棒を加工して作ってあります。木箱、脚立などは板の地肌を表現するために粗めのサンドペーパーでプラ版の表面を傷つけるように擦りつけて板目を付けました。 備品の酸素、アセチレンのボンベは何かの飛行機の燃料タンクを流用して加工しました。これらの塗装は筆塗りでエナメル系の塗料を使用しましたが、立体感を出すために凹凸部の陰影を塗料の濃淡と角部の縁取りを明るくブラッシングしてみました。




■滑走路等について
台座はホームセンターで売っている棚材を使いました。滑走路はコンクリーを表現するために段ボールを使い木工用ボンドで台座に貼りつけました。雑草は作ることもできず、あれこれと探しているうちにキッズランドの鉄道模型コーナーで“雑草シート”にめぐり合い即購入しました。 雑草は変化をつけるためにところどころ“はげはげ”をつけてみました。これも木工ボンドで台座に貼りつけました。塗装はエアブラシで艶消し強めのラッカー系塗料で仕上げました。



■全体をとおして
この作品はバーリンデンのカタログに載っていたジオラマをまねて作ってみました。いざ作ってみると何をどのように表現すればよいのか試行錯誤の連続でした。結局インパクトがなく、見どころやポイントに欠けた作品になってしましました。 筆塗りにおける小物の表現方法は得るものがあったと思います。まずは“まね”から始まり、そのまねから得られるものを自分なりに変えていくことが大事ではないかと思いました。


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Vol 56 2013 June.    www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /editor Hiromichi Taguchi 田口博通
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