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誌上個展

AERO L39B ALBATROS チェコ空軍(KP 1/72)

by 田口博通 Hiromichi Taguchi



 東ヨーロッパの機体を何か一つ作らねばと考えていた所、昨年横浜に開店した模型店ブリッツで放出品のKPのアルバトロスを格安で見つけ、さっそく組み立ててみました。
このL39Bアルバトロスは最近日本に来たブライトリング・アクロバットチームの使用機体として有名になったチェコの複座練習機です。ずっと以前は ピアースブロンソン扮する007の乗った機体として映画冒頭のアクションシーンに登場し大変有名になりましたね。
KPから発売されていたキットは 結構ラフなものですが、それでもなんとか形は出ていました。
これから作られる方はエディユアルドから素晴らしいキットが出ているようなので、そちらを使われるとよいでしょう。




製作

東欧チェコ製のキットとはいえ、説明書は英語もあるので、普通に組んでいけます。
最初は 左右胴体内部をグレーで塗装し、念のため、釣り用錘を機首に入れ 粘土でとめておくと万一のシリモチを防げます。
シートには板鉛でシートベルトを追加し、コクピット内部をグレー、ブラック、オリーブドラブなどで塗り分けておきました。
部品の合いはよく、胴体左右も苦労なく合いますが、接合面は一度ペーパーがけして均しておくことが必須です。
主翼、尾翼を胴体に接着しますが、東欧のキットですから隙間はどうしてもできますので、パテで埋めると割り切っておく方が精神衛生上 気楽です。
エアインテーク、境界層板は大変ラフな形の部品がついているだけなので、実機写真を見ながら、「形状を作る」とよいでしょう。実機写真は ヤフーで 「L39」で画像検索すれば いくらでも出てきます。
一皮むくつもりで 全体にペーパーをかけ、主翼後縁を薄く削っておきますと、なんとか男前が上がり、KPでも飛行機としてみられる姿になりました。
主翼、尾翼を接着し パテで隙間を埋め、全体にペーパーをかけて一皮むく。

塗装

特集に合わせ、チェコ空軍の練習機型としました。
 グリーンはMrカラー特色の大戦ドイツ空軍機色からRLM82と83を筆塗してみました。
下面はライトブルーです。主翼イエローが派手に目立ちます。



キャノピーですが、キズだらけだったので、まずはペーパーで磨き、内面にはクリアを塗り平滑化しました。
塗り分けはずっとマスキングゾルで楽にやってきたものですから、ハセガワツールのマスキングリキッドを使ってみました。このリキッドは塗装面に塗るとオレンジの色が残り易いので、生プラに塗るキャノピー塗装には使えますが、塗装塗り分けなどの用途には使えません。
塗装が終わり、マスキングを剥がすとキャノピー登場!



アルバトロスは両翼のピトー管が特徴ですので、シンチュウパイプで自作しておきました。
複座の軽量練習機ですから 全長10cmあまりの小さな機体で、先日作ったエアフィックスのNATよりも少し大きい程度です。
それでも完成すると可愛い存在感を放ちます。
 「あのKP」ですから 作ったもの勝ち。
在庫をお持ちの方はぜひ作ってみてください。
苦労を分かち合いましょう!
 





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Vol 58 2013 August    www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /editor Hiromichi Taguchi 田口博通
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