当初は小型軽量の制空戦闘機として開発され実戦配備に付いたF-104Aであったが実戦配備が進む頃空軍は制空戦闘機としての興味を無くしF-100と同じような戦術戦闘機(戦闘爆撃機)としての能力を求め戦術戦闘機としてF-104Cの開発を指示した。ロッキード社はこれに応じ主翼下に2箇所胴体下部に1箇所合わせて2260kgの搭載量を持つハードポイントを追加し更に主脚後部の胴体下面にサイドワインダーの搭載ランチャーを搭載し航続距離の不足を指摘された為に胴体左側給油ブローブを取り付けた機体を開発した。
元々軽量小型の制空戦闘機として作られたF-104は搭載量と航続距離が短くTACの要望に合わないため戦術戦闘機仕様のF-104Cの生産機数は77機で打ち切られた。 |
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実選部隊として唯一配備されたジョージAFBの479TFWでテスト運用を兼ねて1965年にベトナムに派遣され合計2年間防空や護衛そして不得意とする中高度からの爆撃支援任務を全うした後アメリカ本土に戻りプエルトリコANGに移管され1975年まで運営された。
ベトナムでの戦闘損失や事故損失以外で残った機体は程度の良い状態で保管されていたのでプエルトルコANGでは運営に支障が無かったと伝えられている。
F-104C諸元
全長 16.7m
全幅 6.99m
全高 4.11m
離陸最大重量:12.490kg
最大速度 M2.2
航続距離 3040km
エンジン J79-GE-7
固定武装 M61バルカン砲1
パイロット 1名
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