ハセガワ製1/72で現代機シリーズのS-3Aバイキングを使用しました。キットの機体パネルラインは全て凸仕上げ。本機の特徴である主翼の折りたたみや補助翼の切り離しなどギミック類は何もありませんでした。ギミックについていつも悩むところですが、何をどこまで再現するかです。しかしそれには資料が必要となります。幸いこの当時、模型雑誌に改造例が載っていたり「航空ファン」などの雑誌にも詳細なクローズアップが載っていたりもして資料には欠くことがありませんでした。従って主翼、垂直尾翼は折りたたみ、フラップは切り離しにすることに決めました。機体のパネルラインは全面筋ぼりに変更。この当時の筋ぼりの道具に良いものがなく確かプラ版カッターで行ったと思います。 |
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溝の幅がV字になり幅、深さとも広くなり違和感はどうにもなりませんでした。コクピット、足回りなどはキットのままでスムーズに組み立てることが出来ました。塗装はラッカー系の白で塗りキット付属のデカールを貼り、パネルラインはエナメル系の塗料のグレーで流し込みを入れました。デカールの艶と機体の白色との艶が違うためデカールの上には水性のクリアーを筆で塗り艶を整えました。今の時点ではデカールが黄ばんで模型とはほど遠いものになっていますが、仕方のないことです。飛行機についてはかなりコンパクトになってしまった感がありますがギミックの狙いは良くできたと思われます。 |