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誌上個展

零戦カットモデル ( 1/48)

by ヒサマロ




 こんにちは、ヒサマロです。今月の特集はスケルトン・カットモデルということで6年前にバンダイから発売された零戦のカットモデルを投稿させていただきます。このキットは高名な柏木氏がハセガワ1/48のキットを基にして作製したものを原型にしてバンダイから各ユニットごと(エンジン部、胴体前半、胴体後半、左主翼、右主翼)に塗装済みキットとして販売されたものです。 昔から技術はないのにカットモデルを作るのは夢でしたのでこのキットにはすぐ飛びつきました。最近トミーテックから発売されたのもこれと同じものです。



 さて、中身の方は柏木氏が手がけただけあって大変良く出来ていますが、食玩キットと同じで一部に塗装が雑なところが見受けられるので気になる部分は塗りなおしました。特にキャノピー部分が酷かったのでこちらは本家ハセガワから流用しました。各ユニットごとは非常にすばらしい出来ですがこれらを全て結合する段階でかなりの隙間や段差が出来てしまいます。 なんせ内部は中身てんこ盛りですから各部分でひずみが生じてしまうのでしょう。まず、前部胴体と後部胴体の結合には金属線を埋め込んでガッチリと接着します。さらに主翼と胴体の結合部には大きな隙間が出来るのでプラ板とパテ埋めで整形します。当然塗装はその部分を塗りなおしをします。



一番の難関はエンジン部分を防火壁に取り付ける作業です。ここは4ヶ所のプラスチック製のマウントで固定するのですが角度を決めて接着するのは至難のわざです。少しずつ削っては様子を見て接着するのですがどうしてもエンジン部分が中央に固定できません。やたら失敗を繰り返して何度も挫折しそうになりましたがどうにかこうにかごまかして形にはしました。 機首の機銃はそのままだと機銃覆いに隠れてしまいますので私は覆い部分を半分にカットして右側の機銃を見れるようにしてみました。さらにエンジン部分をカウリングを通して見せたかったので以前ハセガワが限定で透明キットを発売したときのカウリングを流用してつけました。原型がハセガワのキットですからばっちりサイズが合います。胴体前部の右パネルは取り外せるようにしてあります。





完成してみるとやはりカットモデルは最高ですね。自分の技術ではこうは行きませんものね。造型村のキットも惹かれて何機か購入したのですが1/32ですのでなかなか挑戦できずにおります。 子供の時にあこがれたレベルの潜水艦やモノグラムのファントムムスタングは大人になってから入手したのですがいまだに手をつけずにそのままの状態で押入れに眠っています。やっぱり作らなくちゃいけませんね。ではまた。






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Vol62 2013 December  www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /editor Hiromichi Taguchi 田口博通
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