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「好きな物を作る!」No.2

「朝日新聞社 神風号 三菱KI-15-1 試作2号機」

(1/50マルサン)を1/48にスケールアップしています。

by SWBC Bianca



 今回は、東京―ロンドン間国際記録飛行訪欧機で有名な(飛行機マニアだけだろうなぁ~)「日本陸軍97式偵察機試作2号機=朝日新聞社 神風号」を製作しました。
なにぶんにも、超の付く日本を代表するお宝古典キットですので、その価格は超~お高い買い物でした。いくら待てどもハセガワ、タミヤさんからはアナウンスはなく、ついにしびれをきらして、作ってはいけない物を、ついに作ってしまいました。
使用するキットは97司偵1型ですので、神風号にするには、結構ハードルが高くなってしまいました。キットは一見良さそうに見えたのですが、なにぶんにもお年を召されておりますので、スケールは1/50でソリッド模型サイズですので少々小さい。どうせ作るなら、1/48に!とスケールアップ。(これが後でえらい事になりました。)
製作に当たっては、故天才図面画家松葉氏の精密図面を参考に、作りました。
あかんところはいっぱいあります。まず胴体が寸胴、垂直尾翼形状がおかしい、主翼フィレットがおかしい、主翼が左右で厚みが違う、しかも厚い、キャノピー形状が許せない、ここに繋がる尾部胴体がおかしい、翼幅が短い等々。いっぱいヘンな処だらけです。(この様なキットを、変変キットいふ)
ぼやいてばかりいても先が進みませんので、とりあえずエンジン、一部エクステリアパーツ、主脚スパッツは、キットのパーツをそのまま使用。主脚スパッツは、削って薄くしてから使うつもりでしたが、そのまま使ってしまうという、大ミスをしています。もし作る方がいましたら、ここの部分は気を付けて下さい。



なおこの作品のマーキングは、全て手書き仕上げです。(これが試したくて作った様なものです。)得意のローテク(お口の悪い人々は、老人のテクニックといふ)を、駆使して描き上げています。使用した塗料は、全てお決まりのクレオスカラーとタミヤエナメルのみを使っています。実機の青は茄子紺と呼ばれ、この作品の「神風ブルー」はチョット、明る過ぎたかもしれない。 キャノピーは当然、木型に依る塩ビ製。またこの作品も、タミヤの光硬化パテを多用しています。また完成後のヒケが怖かったので、今回は、特にプラ板も多用しましたが、製作後半年で、このプラ板多用部分が、裏目に出てしまい、この部分が特にヒケてしまってガッカリしました。これは多分、マルサンプラの質が、一番の要因なのでしょうか?いにしえのエアフィックスやフロッグのキットでは、まず絶対に起こらない事です。またこの作品は、2013年仙台翼産会会場にてお披露目致しました。(好評だったかはわかりません)次回作は1/48 トリュープフリューゲルです。(これもお披露目しました。)

製作

まずは、修正中の神風号の写真です。主翼を真ん中で切断して、プラ板を挿んで取り付け、取り付け角度に注意しながら、下面を直線に仕上げる。 この時にフィレットも全体的に修正する。下面の修正が終わったならば、下面偵察窓を開け、透明プラ板を貼り付け次の作業に移る。




キットのパーツで使える物は全て使用しています。胴体部はプラ板により延長し、垂直尾翼部分はプラ板と光硬化パテを使用して修正しておきます。 フィッレト部分も同じく修正しておきます。
まあ、こんな感じで修正しています。



キットのキャノピーは形状がおかしいので、木型を作り、それを原型にしてキャストに変換して、塩ビの絞りだしをおこなっています。 写真は0.5mm塩ビ板による絞りだしキャノピーパーツと、キャスト製の絞りだし用原型、シリコンの型です。塩ビのキャノピーは結構いっぱい作っています。この中で1番良い物を作品に使用します。




各窓をマスキングして最後のサーフェーサー吹きをおこない、表面の最終修正をおこないます。
この後、塗装をおこない完成となります。



クレオスカラーを使い完成しました。エンジン部分のクローズアップ写真です。



ここにめでたく完成しました苦節6か月の力作です。ああしんどかった!




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Vol.62  2013 December.     www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /             editor Hiromichi Taguchi 田口博通 /無断転載を禁ず  リンクフリー

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