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レベル・ファイターシリーズを追って
Revell Fighter
(Bf109G異聞 チェコ)

by  コルディッツ

   第二次世界大戦中ドイツは、支配していた戦前からの有数の工業国チェコで、Bf109 を生産していました。戦後チェコスロバキア(当時)のスコダ社の子会社アヴィア社では、残された生産設備とストックを利用して、Bf109GをアヴィアS-99として生産していました。
火事によりダイムラー・ベンツDB605エンジンを失ってしまいました。そこでエンジンを ユンカースユモ211エンジンに替え、プロペラも幅の広い物に替えて、S-199として 生産を続けました。空気取り入れ口が右側に移り、Fw190Dと間違えそうです。
 飛行性能は悪く、チェコスロバキアのパイロットには不評だったようですが、イスラエル 空軍に渡ったS-199は、エジプト空軍のスピットファイアを撃墜しています。  

   チェコ空軍博物館はプラハ市9区のKbely(ケベリ?)、プラハの空の玄関ルズィニエ 空港と反対の東に位置しています。私は市内中央から地下鉄C線でレトニャニ駅まで 行って、駅前から路線バスに乗って博物館前で下車しました。

 博物館は数棟のハンガーを利用しているのですが、コレクションが膨大で、とくにS-199の周囲はコレクションだらけで、撮影に苦労しました。チェコスロバキア版Me262のS-92も展示されており、日本で紹介されることがあまりないのが残念です。
 またプラハ市内にはドイツ占領下の1942年5月27日に、ラインハルト・ハイドリッヒ 総督の暗殺に成功した自由チェコスロバキア兵士が隠れた教会の地下礼拝堂が、博物館として公開されています。その後彼らはドイツ軍に発見され、教会で戦闘し全員死亡 した事件は、映画「暁の七人」で知った方が多いのではないでしょうか。


   アヴィアS-199、プラハ、チェコ空軍博物館。 2008年8月撮影。  











  ユンカースユモ211エンジン






   アヴィアCS-199 複座練習機



   チェコスロバキア版Me262(S-92)






  チェコスロバキア製作のアヴィアB534(レプリカ)




  YAK17 チェコスロバキアでライセンス生産されたS-100とも




   1927年にチェコスロバキア空軍将校が日本まで飛来した時の展示のようですが。
詳細が分かりません。もし知っている方がおられたらご教示をお願いします。






   ハイドリッヒ暗殺チームの隠れていた教会外壁と地下礼拝堂。2005年4月撮影。





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