Home > 零戦11型 (ハセガワ 1/72 ) ZERO type 11 (hasegawa 1/72)

誌上個展

零戦11型 (ハセガワ 1/72 )
ZERO type 11 (hasegawa 1/72)

by 田口博通 Hiromichi taguchi




 ハセガワの零戦、リニューアル版は1993年にリリースされており、作られた方々も多いことと思います。ハセガワの面目躍如で翼の後縁も薄く、かちっとして、全体のスタイルも零戦らしく、素晴らしい出来でした。最大の改善点はカウリングとプロペラです。主翼もよくなっています。
また、旧版に比べると、エルロンなどの羽根張り表現がおとなしくなっています。
 主脚部が作りにくいのが難点で、飛行姿勢というのも有りかもしれません。
零戦でも最初期型の11型は主に中国大陸の陸上基地で使われたため、主翼折り畳みが無く、着艦フックやヘッドレスト後部のクルシー帰投方位測定器など艦載機に必要な装備がありませんでした。
 93年の発売時に21型を作りまして、この11型は10年くらい前に作ったものです。エルロン下のマスバランスを装備した機があったようですので、追加してみました。




前方風防は削りこんであわせています。写真では見えませんが、射撃照準器はプラ材で自作して追加しました。  塗装はMrカラー35番を素直に使って、第12航空隊坂井三郎機としました。油彩で控えめにスミイレをしてみました。




 前方から見た雰囲気も初期型らしさが良く出ていると感じています。
 脚扉も薄くていいのですが、旧態依然としたイモづけというのは もうちょっと工夫が欲しかったと思います。また、ふんばった脚が零戦をささえるべきなのですが、残念ながら接着部に不備があり、ガイドピンと穴の大きさが一致せず、接着剤が乾くまで、ぐらぐらで位置と角度が決まりません。
 ここがこのキットのウイークポイント。脚のガイドピンを細くせず、逆に太くしてもよかったのではと思います。 しょうがないので、スコッチの万能接着剤で位置決めしてから、瞬間接着剤を流して、強引にいも付けしてあります。
 映画「永遠のゼロ」などゼロ戦ブームが周期的にやってきて、一般客も手にする機会が多いゼロ戦は、一般客でも間違いなく作れるように、特に配慮が必要な製品です。 簡単にがっちりと脚が決まるようになれば、ハセガワファンも増えると思うのですが。




 Home>零戦11型 (ハセガワ 1/72 ) ZERO type 11 (hasegawa 1/72)

Vol64 2014 February  www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /editor Hiromichi Taguchi 田口博通
  無断転載を禁ず  リンクフリー
「webモデラーズ について」

特集1


TOTAL PAGE