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誌上個展

F/A-18E スーパーホーネット  (イタレリタミヤ1/72)

by 厚木の助さん



 お久しぶりでございます。厚木の助でございます。
 今回のお題 久々のUS NAVY 特集と聞きまして、望遠カメラと航空無線を首に下げ、厚木基地のフェンスにしがみ付き、少年期を過ごした筋金入りのNAVYフリークを自称する不肖 助としましては、ここは遅れてはならじと1騎もて馳せ参じようとしたのではありますが なさけないことに袖にまとわりつく浮世のしがらみで 完成に至りませなんだ。 男子の本懐を遂げられず 世が世ならば切腹ものでございます。
 ここは 旧作ですが、イタレリタミヤのF/A-18E で つじつまを合わせることにいたしました。 
 さて、このマカロニホーネット 実は実戦配備前の前世期末に出現したもの。タミヤのWAR BIRD コレクションに加わったのは 1999年のことと聞き及びます。
 つまり イタレリ得意のフライングというやつでございまして、フォルムはまだ試作機から初期量産機の頃に基づいたという設定になっており、デカールは試作デモ機のメーカー印のものが付属しておりました。




 実機では ひとまわり成長したボディ(近年の言葉ではメタボッタとも申しますが)を支えるべく、パワーアップされたエンジン強化に従い、空気取り入れ口は 丸型から大きな角型に変更されております。従って、キットの組み立ても楽になるはず?であったわけですが、ところどっこい。ここが 箱根の山越え、一番の関所でありました。エアインテークは驚くような部品分割でとにかく合いません。嫌がるお姫様を強引に削り倒し、埋め倒し、やっとこさ形にいたしました。  実機形状が複雑なのか 単純なのか 意見は分かれますが、とにかく全体的にこのキットは驚くような部品分割の連続技であります。尾翼一体型の胴体下部と大型化された主翼が結合され通常の形になるまで、合体ロボットの組み合わせのごとく ガチャガチャと ありとあらゆる部品を接着して参ります。ムム、これはLEGOかパズルかというわけで、当然、そこら中はパテ盛りの山となり、屍累々。そこを超えての前進と相成りました。




 塗装は USNAVYロービジの作法通りといたしまして、当然我らがATUGI NAFの CVW-5 NF旗印です。 
 で、このF-18Eはイタレリお得意のフライングキットということで、こちらも タイムマシンで遡り USS MIDWAY 搭載の VFA-192 World Famous Golden Dragons 塗装とさせていただきました。
 MIDWAYからインディペンデンスに交代したのは 1991年8月のことですが、MIDWAYの艦載機は 夕暮れまで厚木のフェンスにしがみついた我々Back Fence Boysの心に残っております。
 そのF/A-18Aの心象風景に重ね合わせ、手持ちデカールを細工して、F/A-18Eが載っていれば さもあろう MIDWAY艦載機といたしました。
 
もちろん 元ネタは 164030/NF301。
 「ウソかマコトか幻か、ウソの中にも 一抹の真実がある。」と相方の角さんからはもっともらしい評価でございました。




 佇まいはホーネットぽいのですが、横から見ると機首からウインドスクリーンにかけての雰囲気が 今一つパンチが足りないかなという感じであります。  そろそろ お後も宜しいようで、
今月はこれで失礼つかまつります。 厚木の助でございました。



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