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誌上個展

 ティレルP34 1977 US GP パトリック・デュパイエ
(フジミ1/20)

by 福田 道章

大好きなP34がフジミから発売されたので早速?製作してみました。
76年型・77年モナコGPはタミヤの名作キットがありましたが、
フルカウルの77年型はプラキットではマッチボックス1/32ぐらいしかなく(タミヤの1/10ラジコンもありましたけれども)
永らくレジン・メタルキットの独擅場でしたので、大変ありがたいことです。




キットは初期の空力コンセプトを完全に捨て、オーバーステア改善のため前輪を不恰好に突き出した後期型で、戦車のようなフォルムが堪りません。 ロニー仕様とデュパイエ仕様、スリックタイヤとレインタイヤの計4種類発売させていますが私は「ミスター6輪」デュパイエが断然で、死蔵しているHIROのキットがあるのでレインタイヤのUSGP仕様をチョイスしました。




で、結果は御覧の通りですが、キットに敗北しました。フォーミラーカーだと必然的に全部組んで後で塗装仕上げするのが不可能なので仮組みが必至なのですが、新しいからと甘えてしまったのが失敗でした。
まずシャーシとエンジンの間に77年型の特徴のひとつであるスペーサーですがロールバーと一体で前側のステーを組み込むとエンジンとシャーシが密着しません。
そのままで組立てを進めるとリアのトーションバー(前後方向)が長さ不足になり サイドのラジエータの取り付けが斜めに傾いてしまいます。
エンジンのヘッドカバーもロールバーに取り付くので巧い位置が見つかりません。
最終的に接着が剥がれたり、ラジエータホースが折れたりして非常に脆弱な仕上がりになってしまいました。




フロントのオイルクーラーのステーもフロントカウルが乗っかるのでかなりシビアな調整が必要です。
前輪は4輪連動して可動しますが、可動部の穴がタイトすぎる上タイロッドが折れやすいので注意が必要です。調子にのって遊ぶとすぐ壊れます。
ブレーキは冷却孔もモールドされていて 嬉しくてローターを接着せず回るようにしましたがぐらつくだけでタイヤつけると殆ど見えないです。
上部カウルの取り付け穴もきつすぎて仮付けしたらピンを根元からもっていかれてました。




デイテールアップはプラグコードぐらいにするつもりがHIROの写真集を見てるうち わりと増えてしまいました。メーター周りはゴチャゴチャ賑やかにつけました。
何故かイグニションコイルのパーツがないのでタミヤから拝借。インジェクションパイプも向かい合っているタミヤのパーツを使用してクリアチューブをつけました。ポンプ側は、よく判らないので隙間につっこんであるだけです。
ペダルもあとでスタビライザーバーと干渉するので取り付け穴は無視しましょう。
フロアの真ん中に謎の穴が残ります。
フロントブレーキの冷却ホースにゴムパイプがセットされていますが雰囲気が違うのでHIROの軟質メタルホースに置き換えました。当然ステアできなくなりました。
昔ザクのプラモに使われていた細かいスプリングなんかが良いかもしれません。




塗装はクレオスの5番ブルー+ガイアの純色シアンの混色とクレオスのスーパーホワイトの2トーン。
単純な塗りわけですが意外に難しくデカールとの絡みも有り、何度もやり直しました。
クリア掛けしたら角は色が薄くなり、デカールの白に滲んでしまったりして リタッチを余儀なくされました。失敗です。
シールドはカウルに接着してからデカール貼り付け後 カウルごとクリアーかけています。
シルバーは基本クレオス8番でエアファンネルやロールバーにはアルクラッドのクロームシルバー。
エンジンやミッションはクレオスメタルカラーのダークアイアン等を使用しました。




ミラーは形状が異なるのですがそのまま使用。
タイヤはフロント側はホイールと合いが悪く歪になってしまいます。タイヤロゴは塗装仕上げに自信がなく付属タイヤデカールを使用しましたが 何かオーバーコートしないとすぐ剥がれてしまいます。とりあえずそのままです。普通のデカールのほうがいいように思います。
サイドカウルは別パーツでアッパーだけ取った状態も再現可能ですが固定方法を考える必要があるので結局クラフトボンドでアッパーに接着しました。
いろいろな不具合があってまた一から再挑戦したいところです。




おやこマシーン(創造のプラモデル アオシマ?)的に、かなり前に作った1/43テナリブのオーストラリアGP仕様とタメオの76年イギリスGPを並べてみました。 テナリブはポリウレタンのべたつくレジンキットでステアを切った状態で接着してます。車高が変です。
タメオ製メタルキットは素晴らしくプラグコードを追加しただけのストレート組みです。



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