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プラモデルの製作

P-51D ムスタング (ホビーボス 1/72)

  by 加藤 寛之




 プラモデルは簡単であることが大切だと、痛切に感じる今日この頃です。
  このキットを選んだ理由1)とにかく簡単 
理由2)風防のワクが少ないので塗るのに手軽そう 
理由3)デカールが美しすぎるほどきれい 
理由4)机の横に積んであった くらいでしょう。




  箱を開けます。胴体は出来上がっています。主翼も出来上がっています。合わせてみま・・・ちょっとだけ合いません。胴体側の内部を少々切り落としてユルくすると、まあOKになりました。胴体と接する主翼の前端に不整合があったので、パテをほんのちょっとだけ付けて埋めます。水平尾翼はベロを小さくして、ぎゅっと押し込み、これもOKです。胴体下面にある冷却器吸気口のパーツは胴体と線の流れが乱れていたのですが、これはガリガリと削って合わせることにしました。  下面後方なので普通じゃ見えないから、これで充分です。風防は開パーツと閉パーツの2種が入っていて、選択できます。今回は、コックピットがごまかせる閉パーツを選びました。後方スライド部分のワクは胴体側にモールドされているので、イイカゲンに作ると透明パーツの厚み部分で光が乱反射して見苦しくなります。これは風防の厚み部分を黒く塗って、乱反射を防げばいいでしょう。風防パーツと胴体とはそれほど合いが良くないのですが、いや、だいぶ悪いのですが、まあいいや。




 さて、塗装です。銀色は筆塗りで滑らかに塗るのは難しいですね。だから、滑らかにしようなんて考えず、筆跡を味わいにするように塗りましょう。そうすれば、吹き付けで真似しようとしても出来やしません。実機の主翼前半は下地をつくった銀塗装だったように思うので、そんな感じに塗っておきました。 では、下面はどうなんでしょうか・・・上面と同じでいいや。動翼の羽布部分は、ツヤを変えておきました。あとは、適当に塗りましょう。それだって完成品を1メートル離れて見れば、丁寧に作ったものと大差ありません。・・・帯の幅がヘンだって? ん~、そうかなぁ。


 

 デカールは、なんだか分かりやす過ぎる色をしているような気がするけれども、許容範囲です。貼る感じはとても良くて、私は好き。ペッペッと貼って、みごと完成です。日曜日の朝に箱を開け、その日は模型店へ遊びに出かけ、月曜からはちゃんと出勤して、水曜の夜に完成しました。
 お手軽が一番みたいに言っておきながら、それでも姿を眺めてみます。胴体の幅が狭いというのか、薄いというのか、どうも細いです。
機首なんか、尖がっている感じに見えます。でもカッコいいから、これでいいね。タイヤも見えすぎで、丈の短いズボンから足がでているみたい。オレオが伸びた状態で作ってあるのかな。まあ、いいや。よくよく見ると、エアフィックスの2版めに似ているみたい。参考にしたのかな。多少の難はあるけれども、どうみてもムスタングで、零戦には見えないです。レベルの赤い100円ムスタングよりも、ずっといいです。OK、OK、これで充分です。



 ホビーボスのこの製品は、とりあえずムスタングができればイイんだ、という私のような人を対象としたプラモデルです。パネルラインだとか、厳密な寸法や形がどうのとか、そんなことよりも、すぐ出来るとか、それらしいとか、きれいな色だとか、そんなことが大切な製品です。どんなによくできたキットでも、作っていなければどこかの会社が作った製品を買っただけのこと。 心を素直にすれば、作りやすいプラモデルって、いいプラモデルです。
ちなみに、私は「マ」スタングなんて飛行機は知りません。「ム」スタングじゃないと、ダメなの。あなたもそうでしょ? え、違うの?
 (5月3~6日は、埼玉県の所沢航空発祥記念館でSLB展示会です。来てね。)



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