まず、個々の部品は簡易金型らしい余分な膨らみや型の合わせ目のはみ出しがある。これはきれいに整形する必要がある。その結果で整形されたパーツは精度が高い。つまり、きちっと整形すればバッチリ・ピッタリということ。原型は相当によく出来ているが、型の精度はやはり簡易、ということだ。尾輪の取り付けは、組みやすさ、それに用意した材質、強度への配慮のいずれもがプラモデルとして疑問。キットとして観賞するならばこれで良いが、組み上げるのは困難だ。私は簡単に後付けできるように尾輪を加工した。
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胴体下の冷却器は、機内に導風板や機器を組み込むが、部品の干渉はない。これで完成後によく見えれば良いのだが、下面側の内部なので見えない。脚収納庫は深く作れるように別パーツになっており、中央にも構造桁のパーツがあって、すばらしい出来だ。ただし胴体側のカバーは閉めるようにとの指定があるので大部分は見えないし、そのカバーは翼下面とうまく合わない。こんなことが続くと、プラモデルとしての設計方針がどこかおかしいと思ってしまう。でも、完成後の姿は十二分に合格で、とても簡易金型とは思えないほど見事だ。だから困るのだ。 |