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プラモデルの製作

   AP-2H(改造)ネプチューン
(ハセガワ 1/72 改造)

by 愛知県在住 作者 清水 栄治




■作品について
 この作品は2011年に製作したものですが、ネットでほぼ毎日見ているネットショップの広告でデカールの紹介を見たのがきっかけでした。それはネプチューンがベトナム戦争で活躍し迷彩があることを知ったことで又その迷彩が意外にインパクトがあり作ってみたいとの意欲が湧いてきたことでした。 飛行機はストックのあるハセガワ製の1/72 が使えそのキットを改造すればOKで新たにそれ用のデカールを購入すればよいことでした。その時点では改造がどのくらいのものかは知り得ていませんでした。




■製作について
 ハセガワのキットをどのように改造するかについて資料が必要となりますが、ネットであれこれ調べたらそれらしいものが(写真)入手出来ました。しかし寸法に関しては何もない状態で全て写真から判断してキットへマッチするように“感と経験”で作業をすることになりました。ハセガワのキットはたびたび再版されているものでストックは20数年前からのものとレベル製(中身はハセガワ製)のものが数点あり不自由はしませんでした。 又実物を岐阜県の博物館で見てその時の写真が数点あったことと機体の表面の構造を覚えていることが大変役に立ったことでした。キットの機体は胴体前半分が沈頭鋲、後半はリベット打ちとなっており当然そのように前半分はカルコでリベット打ちと筋ぼり、後ろ半分はキットの凸筋とリベットをそのまま使いました。

 


 P-2は哨戒機で有名ですがこれは偵察機か情報収集のような格好をしていてよくわからない機器が機体外部に取り付けてあり、それを一つずつプラ版で造型していきました。
両翼にあるロケット弾もプラ版、棒でスクラッチしました。胴体尾部に連装機銃があることはしびれますがそれも作りました。コクピットはキット通りに作り先端ガラス部内を追加工作しました。




 塗装はラッカー系の塗料を使いエアブラシで吹きつけました。迷彩の境目のぼかしを表現するため型紙を起こしその裏に細く切った両面テープを貼り型紙が浮き上がり塗料が入り込みぼかしができるように工夫しました。出来はほぼ満足のいくものでした。デカール貼りつけ後艶消しクリアーを吹き付け塗装完了です。 飛行機にはアンテナ線がありますがこれの出来不出来で完成度が違いますが、今回は(従来はのばしランナー)人工の毛髪を無塗装のまま瞬間接着剤で取り付けました。この材質はかなり細く均一な太さが得られ1/72ではもってこいだと思いました。




■全体をとおして
 製作は100時間程度かかったと思います。私の場合デカールの黄ばみが気になり製作意欲が半減しますが、今回のように別売りのデカールで製作意欲と見栄えが増すものはそれほどありません。別売りデカールはほとんどが海外製でコストが高く入手に時間を要し、そこまでして良いものに仕上げることには抵抗があります。 日本製のプラモデルキットの造形には素晴らしいものがありますが、その他のデカール、エッチング、レジン等マニア向けのものは数多くありません。プラモデル作りには完成後の満足感や感動が大事では無いでしょうか?メーカーさんは売れるものを作るのではなく価値感の高いものや感動するものを作ることに気を配ってほしいものです。




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