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誌上個展

 Bf110E ZG1 (モノグラム 1/72)

by 田口博通 Hiromichi Taguchi




 名作とされるモノグラムのBf110Eが国内版としてハセモノで発売された時に飛びついて購入したものです。デカールも国内版として新調されており、それも魅力でした。   箱絵は非常に魅力的なZG1のスズメバチが大きく描かれた素晴らしいものでした。 当然、それを見ながら 戦闘爆撃機型ZG1機としてみました。この箱絵、下面から描かれていますが、胴体下のアンテナなど非常に参考になります。

ハセモノ版 Bf110の箱絵



 このモノグラムの1/72キットは、1971年の航空情報プラモガイド・ドイツ機特集に掲載されています。つまり 出現年代はそれ以前、約45年以上前に製品化された非常に古いものです。
 しかし、スタイルが抜群に良いのです。また、適当な省略を行いながらも、押さえる所はきっちりと押さえていて、パネルラインなどのディテールも適確で、行き届いています。Bf110は後年、フジミはじめいくつかのメーカーからリリースされましたが このモノグラムを追い抜いたものは無いと思います。
 一方、コクピット内はあっけないくらい簡単そのもので割り切られていますが、ブラックグレーで塗装してしまえば、気にならないでしょう。
 スタンドを含んで、総部品点数36と極少なく、組み立ての簡易化が計られており、主翼下面には爆弾ラックが一体モールドされています。その気になれば、10歳の子供でも初心者でも楽に組み立て可能です。
 
 
 後年のアジア製のプラモデルは細かいディテールにとらわれすぎ、全体フォルムがイマイチの「木を見て森を見ず」が多いのですが、このモノグラムのBf110は森をしっかり見て設計されています。こういうことはアメリカ人は大得意なんですね。1960年代に 現代のアップルIPHONEと同様、神は細部に宿ると考えたアメリカ人が 設計したものでしょうが、そのセンスの良さ。感動すら覚えるような出来でした。





 塗装はハセモノ版の説明書通り、上面折れ線迷彩で胴体はインクスポット迷彩としました。スズメバチはできるだけデカールを使い、曲面で貼りづらい所を塗装で補正しています。  キットの排気管は素晴らしいものでした。胴体下のアンテナ類は箱絵を見ながら、シンチュウ線で自作しました。




 古いキットでも 名作といわれるキットを作ると、なぜ そのキットが先人から名作と言われたのか、なるほどと得心することがよくあります。 名作はプラモデル人生に華を添えてくれる、そんな気がいたします。





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