このモノグラムの1/72キットは、1971年の航空情報プラモガイド・ドイツ機特集に掲載されています。つまり 出現年代はそれ以前、約45年以上前に製品化された非常に古いものです。
しかし、スタイルが抜群に良いのです。また、適当な省略を行いながらも、押さえる所はきっちりと押さえていて、パネルラインなどのディテールも適確で、行き届いています。Bf110は後年、フジミはじめいくつかのメーカーからリリースされましたが このモノグラムを追い抜いたものは無いと思います。
一方、コクピット内はあっけないくらい簡単そのもので割り切られていますが、ブラックグレーで塗装してしまえば、気にならないでしょう。 |
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スタンドを含んで、総部品点数36と極少なく、組み立ての簡易化が計られており、主翼下面には爆弾ラックが一体モールドされています。その気になれば、10歳の子供でも初心者でも楽に組み立て可能です。
後年のアジア製のプラモデルは細かいディテールにとらわれすぎ、全体フォルムがイマイチの「木を見て森を見ず」が多いのですが、このモノグラムのBf110は森をしっかり見て設計されています。こういうことはアメリカ人は大得意なんですね。1960年代に 現代のアップルIPHONEと同様、神は細部に宿ると考えたアメリカ人が 設計したものでしょうが、そのセンスの良さ。感動すら覚えるような出来でした。 |