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プラモデルの製作

 キ98 (メンモデル1/72)

by 寿




 大戦末期、大陸の満州飛行機によって設計された計画機です。試作までは進んだ様ですが、ソ連の侵攻に伴い破棄焼却処分された幻の翼というヤツです。同じ双胴形態の機体では三菱の閃電が有名ですが、只でもマイナーな試作機の更に無名どころであるキ98を模型化するとは・・・・メンモデル侮り難しって所です。
でもこのメンモデル、中国の新興メーカーなんですけどどーして日本機を、しかも旧日本陸軍の機体何ぞをキット化してんでしょ?第一弾も旧日本海軍の計画機(試作機すら存在しないペーパープラン)だったし、第二弾もこれですからね。 
 機体選択も不思議なら、その博打打ちみたいな商売の仕方も不思議だ。中国国内で反発起きないのかしらと、こちらが心配になるようなラインナップですよこれ。わたしの好みのツボを突いてる上に、しかも異様に出来がいい。どーしましょって感じなほどです。国内メーカーもうかうかしてられませんよ、このクオリティ。





 パーツの合いはばっちりです。パテが要らない程です。(わたしゃどんなに出来のいいキットでもパテ使うので。今回も盛りましたよ、しっかりと)主翼や尾翼の後縁もまったく削る必要のない薄さ。しかも程よいモールドでナナニイとしては充分以上。プロポーションも図面の雰囲気よく出てるし。 いやー、こんな素敵キットだとは思わなかった。お値段はちょびっと張りますが、この機体が好きなら絶対に買い、ですよ。第三弾はデルタダガーだっていうし、もうホントにツボ処が判ってらっしゃる。この分ではデルタも期待大ですな。




 あまりにも良いキットだったので二機目も買ってしまいました。たぶん三機目も買う・・・・塗装図のバリエーションを全部そろえてみたい衝動が抑えきれないのでありますですよ。
 今回の塗装は満州国の空軍仕様。なんせ満飛ですからね。本国の仕様よりもこちらの方がむしろ本分でございましょう。クレオスのスーパーブラック(ウイノーブラックでも可)で、だーっと下塗り。
銀の発色を上げるなら下塗りはやはり黒でしょう。その上からパネルラインごとにやはりクレオスの8番を吹いていきます。や、別にスペシャルな銀でもいいですけど、ここはやはり一番一般的な銀が似合いかな、と。で、敵味方識別帯塗ってデカールを貼ればあっという間に完成であります。
 いやー、かっちょええなぁこの機体。銀の塗装に五色旗がよく似合う。買って良かった、作って良かったのキットでありましたよ、ホント。


 

製作の詳細

(写真1):二機まとめて下塗り前の状態で記念撮影。久々の二機同時進行であります。機首のオモリは忘れずに(笑)。一機は満州空軍仕様。もう一機はタイ空軍仕様で行く予定。

(写真2):取り敢えず満州仕様から。銀でゆくのでクレオスのスーパーブラックで下塗り。でも翼が塗料を弾いてる。しまったぁ~離型剤が取れきってないよ。もっと徹底的に洗わないといかんね。メイドイン中国な模型は離型剤がしこたま塗られてるので要注意です。



(写真3):クレオスの8番でパネルラインごとに塗り分け。もちのロン、エアブラシだっ。

(写真4):敵味方識別帯はマスキングがめんどくさいから筆塗り。面積少ないしこれで充分。デカールは薄かったから透けるのが心配だったけど、割と良い感じ。つや消しなので妙なテカリもないし。



 うーん。かっちょええね、やっぱり。主翼が三菱の閃電とくらべても短いし、精悍な感じです。日本機としては例外的な高翼面過重の設定だったようで、まさに高速高々度迎撃機として設計された機体ですなぁ。








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