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誌上個展

  DOUGLAS A/B-26C INVADER
(モノグラム1/48)

by  NOBU




 皆様、こんにちは。
親父モデラーNOBUです。
今月のモノグラム1/48特集に合わせて、
モノグラムの1/48 DOUGLAS A/B-26C INVADERを作りましたのでご紹介いたします。
今回もお付き合いどうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m


 1/48 モノグラム A/B-26C INVADER “Monie”
このキットについては、このキットが発売された1993年のモデルアート誌12月号に河野嘉之氏が詳しく述べられているので、お持ちの方はそちらも参考にされると更に宜しいかと。
今回制作したキットは、2001年に販売されたハセモノ版なので修正されたクラムシェル型のキャノピーとカルトグラフ製のデカールが付属しております。
 なお、現在Revellから出ているA-26B INVADER(ファイヤーボマーの箱絵) はその名のとおりソリッドノーズで 機体下面にも銃座がついたB型(プロモデラーシリーズと同じ中身)なのでC型にはできない内容となっており 現時点では、初期のモノグラムのC型のキットは貴重な存在です。
 今回選んだマーキングは以前から作りたかったもので航空研究家で有名なロバートC.ミケッシュ氏が朝鮮戦争で操縦していた愛機“Monie”です。
 資料としては「世界の傑作機 No.127 ダグラスA-26インベイダー」一冊あれば充分です。
“Monie”の写真がミケッシュ氏の手記と共に沢山掲載されておりとても参考になります。
(正しP.84の離陸中の機体とP.56の機体は“Monie”ではないので注意)

で、前出のデカールですが、残念なことに機首右側のスコードロンマークと「BIG JOHN」の文字がありません。他のデカールから流用いたしましょう。

その他、写真から判ったのは
・機首プレキシグラス右側は機銃孔を塞いだ外板がある。
・機首爆撃航法士席右側に黒い大きな箱状の機器がある。
・主翼に機銃が3丁あり、銃身が面一になっている。
・主翼下面には7基のHVARロケットランチャーがある。
・主翼上・下面のアンテナはない。
・キャノピーのワイパーは左右両方についている。
・胴体上部は銃座ではなくレドームのようになっている。よってペリスコープもなくなっている。
・P.88の写真を見ると、その部屋の写真があり背もたれのついた椅子が確認できる。
・同じくP.88の写真から前出の機首爆撃航法士席右側にある黒い大きな箱状の機器後面にはダイヤルとツマミがついているのが判る。

以上の点を再現して念願の“Monie”を作りたいと思います。


 なお、河野氏がモデルアート誌でも書いておられるようにモノグラムとしては、各透明部品の合いは良いほうなので少し接合面を削ったり、キャノピー後方胴体をパテ(瞬間接着剤)で盛り上げたりすれば透明部品を後からつけるようにできます。 (ここら辺が最近のキットにはない苦労をするところです(笑)

製作

 見事に再現された機体内部。このあたりは流石モノグラム。
隙間にオモリを詰め込んでおくのを忘れないように。
(結局これだけでは足りずに最後にカウリング内にもオモリを追加してあります)





機体背面の銃座はレドームに変更。
プラ板で隙間をうめて、かさ上げしておく。
ガンナーの椅子はプラ板で制作。


 銃手席はペリスコープがなくなったので、床板をプラ板で再現しておく。
確かな画像がないのでよく判らないがひょっとしたら前後のバルクヘッドをつなぐように床板があるのかもしれない。


機首内部にある機器はプラ棒から制作。



機首プレキシグラスの外板は塗装で再現。
ノルデン照準器正面の平面ガラス部分もマスキングして塗り分ける。




主翼の機銃は、主翼下面パーツにあらかじめミゾを作っておく。 その機銃の延長線上に薬莢排出口をピンバイスとヤスリを使ってあける。


 主翼下面にある7基のHVARロケットランチャーは
最初は他のキットから拝借するつもりでしたが、どれもイマイチな出来だったので
(一番良くできていたのはレベル・モノグラムのヘルダイバーのもの、勿体なくて使えませんでした)自作することに。
しかし同じものを7×2、しかも前後に必要なのでさらに7×2。
どうしたものかと思案したあげくピッタリだったのは100均で見つけた櫛でした~!!
 
これなら同じ形のもが一度で作れます(^ー゚)v♪
後ろのパーツを作っているところ。
前のパーツはプラストライプから作ります。

このあたりも「世界の傑作機」にそのものの写真があり、とても参考になります。


ワイパーはキャノピーのモールドを削り取ってから 伸ばしランナーで作る。


完成

完成です。
作るには最近の国産キットにはない苦労もしますが
出来た姿は流石モノグラム。ピンと伸びた主翼は「世界の傑作機」の最後のページにある
ロバートC.ミケッシュ氏の写真そのものです。



モールドはすべてモノグラムオリジナルの凸モールドです。
今回はデカール保護の為にツヤ有りのクリアーを吹いてあります。
せっかくピカピカに出来たので、排気汚れはあえてしませんでした。




片翼だけでも20cmもあり、スパンは40cmを超えます。
思っていたより大きな飛行機でした。


季節がら、扇風機の風でプロペラを回してみました(^-^*)



お付き合いどうもありがとうございました。


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